軍楽隊、名誉衛兵隊
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「軍服 (朝鮮半島)」の記事における「軍楽隊、名誉衛兵隊」の解説
式典を取り扱う軍楽隊や協奏団要員、名誉衛兵隊では、任務上様々な特殊軍装が使用されている。 演奏時、軍楽隊員は基本的に礼装を着用する。朝鮮人民軍協奏団や功勲国家合唱団などのステージで演奏する協奏団と閲兵式で演奏する軍楽隊では任務の違いからそれぞれ細部が異なるため、以下で個別に解説する。 まず、協奏団の礼装は一般軍官と同様のものであるが 、ブレザーの襟が赤いパイピングで縁取られる、メインボーカルを務める人物は紺色のズボンを穿くなどの点で相違点がある。また襟章・肩章には軍事称号を表記せず特殊兵科章のみを付ける事が多い。この協奏団要員用礼装は2011年以降の一般将兵の赤鉢巻廃止後も変更される事はなかったが、2013年7月ごろ~8月ごろ の改正で、鉢巻が廃止されると同時に帽章や袖章の装飾、金モールの顎紐、飾緒などが追加され、肩章は赤から暗い金色となった 。 一方、軍楽隊の礼装では、男女ともに名誉衛兵隊とよく似た5つボタンのダブルブレザーを着用する 。金と赤の逆V字型の袖章が付き、襟章は5角形となっている。ただし、メイン位置に立たない戦士級はパレード用肩章を付けた折襟の外出服型上衣を着用する事もある 。13年改正以降、こちらの礼装も大規模な改定がなされた。肩章はエポーレットとなり、ケピ帽を被る事もある 。また女性の場合、軍官級ないし指揮者、メイン位置に立つと思われる人物は3つボタンのシングルブレストへと変更 、戦士級ないし後方位置は詰襟 、いずれも帽子はハイバック型となっている。 名誉衛兵隊では、将校用正装に似たダブルブレザー式の軍装が全階級の将兵に導入されていたが、軍楽隊と同時に行われた2013年6月ごろの大規模な改正でブレザーの中に詰襟シャツを着用、また帽子腰回りや袖の装飾も華やかとなった ほか、空軍は青いブレザーとなった。2018年の2.8節ごろより迷彩服の戦略軍および特殊作戦軍名誉衛兵隊が追加された。 陸軍名誉衛兵隊たる下士官。ブーツに乗馬ズボンを穿いている(2000年7月20日) 空軍名誉衛兵隊(2000年7月20日) 2013年改正以後の陸軍名誉衛兵隊の栄誉礼を受ける金正恩(朝鮮労働党委員長)と文在寅(韓国大統領)(2018年5月南北首脳会談にて)
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