赤面恐怖症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 03:15 UTC 版)
赤面恐怖症(単に、赤面症ともいう)は、生涯有病率(生涯に一度でもかかる人の割合)が7~13%である社交不安障害の代表的な症状の一つである。他人とのコミュニケーションが比較的活発な人でもこの症状を持つ者がいるが、深層心理から、表面上は活発的にコミュニケーションを行ってはいるものの、実際には克服できていない対人恐怖症の症状としても挙げられる。根本的に対人関係を苦手・苦痛としている者が起こるのが前提である。しかし、医学的には何故赤面が起こるのかという合理的な解明はされていない。酷い場合は交友相手と普通に会話するだけでも赤面することがある。 赤面症が生じる場面としては、以下のような急な対人ストレスを感じる場面で起こる。 ・会話の相手に赤面することを期待されている(と感じる)場面 ・上司または権威のある人と話す、または上司の話題になる ・異性と話す ・打ち解けていない、もしくはよく知らない同僚と話す ・急に称賛されるなど人に注目される場面 ・職場の廊下やスーパーマーケットなどで、予期せず人にぶつかったとき ・室温・気温が高い場合や睡眠不足や飲酒時などにも症状が出やすくなる 人間は赤面する唯一の動物であり、他人から見ても恥ずかしい思いをしており、これ以上注目をしないでほしいという気持ちへの理解を求める意図で赤面をする、という説がある。しかし赤面症になると異なる。赤面は自然的な現象であるのに対し、赤面症は一種の脅迫概念である。恥ずかしい思いをしても必ずしも赤面するわけではないが、赤面症の人は赤面になる前から、赤面になることを恐れて羞恥心の感情が支配し自意識過剰になってしまう。 大した事は無いものと思われがちであるが、俳優やモデル、グラビアアイドルなど、この症状が直接に職業生命に関わってくる場合もある。
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「赤面恐怖症」の例文・使い方・用例・文例
- 昔は赤面恐怖症だった.
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