質量および半径との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:15 UTC 版)
地球と比較した他の太陽系の表面重力名称表面重力太陽 28.02 水星 0.38 金星 0.91 地球 1.00(標準重力) 月 0.165 火星 0.38 フォボス (Phobos) 0.0005814 ダイモス (Deimos) 0.000306 ケレス (Ceres) 0.0275 木星 2.53 イオ (Io) 0.183 エウロパ (Europa) 0.134 ガニメデ (Ganymede) 0.15 カリスト (Callisto) 0.126 土星 1.07 タイタン (Titan) 0.14 エンケラドゥス (Enceladus) 0.0113 天王星 0.89 海王星 1.14 トリトン (Triton) 0.0797 冥王星 0.067 エリス (Eris) 0.0677 P67 (Churyumov–Gerasimenko) 0.000017 ニュートンの重力理論によれば、物体に及ぼされる万有引力(以降では単に重力と呼ぶ)の大きさはその物体の質量に比例する。つまり、ある物体の質量を 2 倍にすると、その物体に及ぼされる重力の強さも 2 倍になる。また、ニュートンの重力は逆2乗の法則にも従い、遠く離れた天体から物体に及ぼされる重力の強さは、物体と天体の距離の逆 2 乗に比例する(言い換えれば距離の2 乗に反比例する)。例えば、物体と天体の距離を 2 倍に離すと、天体から及ぼされる重力は 1/4 となり、距離が 10 倍になれば重力の強さは 1/100 となる。同様の法則は光の強度についても成り立ち、点光源から出る光の強さは、点光源との距離の逆 2 乗に比例して小さくなっていく。 通常、惑星や恒星のような大きな物体は、静力学平衡(すべての表面上の点が同じ量の重力ポテンシャルを持つ)となるように、ほとんど球形になる。静力学平衡形へ向かうメカニズムはスケールによって異なる。小さなスケールでは、高地が侵食され、侵食された部分が低地へと堆積することによって平衡形へ向かう。大きなスケールでは、惑星や恒星そのものが変形することによって平衡形へ向かう。この静力学平衡へと向かう作用から、自転の速度が比較的小さな多くの天体の形は、ほとんど球形であると考えることができる。しかし、巨大な質量を持った若い星については、その赤道上の自転速度が非常に大きく、200 km/s かそれ以上に達するため、例外的に大きな赤道バルジ(英語版)(赤道部分の膨らみ)を持つ。そのような高速回転星(英: rapidly rotating star)として、アケルナルやアルタイル、レグルスA、ベガが知られている。
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