警視庁の名称とは? わかりやすく解説

警視庁の名称

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:38 UTC 版)

警視庁」の記事における「警視庁の名称」の解説

警視庁本部名として道府県警察とは異なる名称が法律定められており(警察法471項)、また政令により本部以外の警察署警視庁呼称冠するになっている警察法施行令5条1項)。一般的には都警察全体警視庁呼称することが多い。本部所在地付近旧称「外桜田門」から、通称あるいは隠語として「桜田門」と呼ばれることもある。 戦後日本の占領統治担った連合国軍最高司令官総司令部GHQ)の公安課は、内務省警保局頂点とする日本警察一元的体制否定的であり、警察制度改革一環として首都警察である警視庁特権的地位剥奪するために、1947年昭和22年9月30日覚書警視庁 (内務省)自治体警察にすべきと指示した1948年昭和23年3月7日警視庁 (内務省)解体され国家地方警察である国家地方警察東京都本部と、東京23区管轄する自治体警察である警視庁 (旧警察法)八王子市警察代表される市町村自治体警察発足した斎藤昇国家地方警察本部長官によれば警視庁 (旧警察法)の名称変更を諮ったところ、従来通りとの意見多かったため、「警視庁」のままにしたという。この際GHQ警視庁 (旧警察法)に「警視庁」の名称を認めたが、「警視庁の名称については東京のみが違う名称を使うことは好ましくなく、他の都市も同じ名称にすることに反対しないという条件東京に警視庁の名称を残すことを許した経緯があるから(GHQ公安課としては警視庁という名を各都市七大都市)で使うことを希望する」という方針であった。そのため、GHQの強い後押し大阪市警視庁設立されている。しかしその後GHQ占領統治終結に向かう中、日本政府数度に及ぶ警察法改正行い住民投票により自治警廃止できるようにし、その結果自治警402まで激減していた。最終的に1954年警察法全部改正により、GHQ肝いり自治体警察消滅し大都市自治警1年後全て廃止されることになった1954年昭和29年7月1日大阪府警察本部発足したに伴い大阪市警視庁大阪市警本部改称され1年後1955年昭和30年7月1日大阪府警察吸収され消滅した以降、警視庁の名称は、新警察法により国家地方警察東京都本部に、警視庁(旧警察法)市町村自治体警察吸収する形で発足した現在の警視庁のみが使用することを許されている。

※この「警視庁の名称」の解説は、「警視庁」の解説の一部です。
「警視庁の名称」を含む「警視庁」の記事については、「警視庁」の概要を参照ください。

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