謎の組織関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 22:58 UTC 版)
謎の老紳士(主人) ネネに「兄さん」と呼ばれる謎の男性。豪華な屋敷に住んでいる。施設を出た後の鈴音を世話していたらしい。その正体は「施設」の総括者であり、ネネの実兄。後藤たちからは「主人」もしくは「ご主人様」と呼ばれる。 互いに財を成す才能があった為、巨万の富を巡ってネネと対立。穏便な解決方法として「互いに育成した戦士同士の決闘」という結論に行きつき、「施設」を建造し子供たちを超一流のダーツプレイヤーに育て上げていった。しかしその過程で「一流を一流たらしめる情熱」に魅入られ、彼らが見せる苦悩、挫折、足掻く姿によって得られる「情熱」を脳に注ぎ自分を「王」として居続けさせると語っている。その狂気は烏丸や絹守すらも一瞬怯ませたほどだった。最終巻ではその醜い本性を表し烏丸と真悟の勝負に横やりを入れ、真悟が必ず勝てるようにイカサマをしていたがネネによって妨害を受け、更には烏丸にイカサマを看破されてしまう。その結果、イカサマが仇になって真悟は敗北。敗者の代償である「命」を支払わず、烏丸たちを殺そうと狂乱を起こすが真悟が投げた毒入りのダーツにより、全身から出血が起こり、苦しんだ末に「死にたくない……」と呟きを残し息絶えた。 ネネ 体格の良い妙齢の謎の女性。華原を「キヨ」と呼び囲っている。華原に施設の情報を与えた。皆月の敗北後は自ら烏丸たちのもとを訪れ「招待状」を渡して立ち去っていった。華原のことは本当に可愛がっていたらしく去り際には「私の可愛いキヨ」と烏丸に話していた。最終巻では、彼女もまた施設を統べるものであり、老紳士とは実の兄妹であり互いに財を成す才覚があった故に幾度も対立していたことが明かされた。莫大な富を巡って穏便な解決方法を施行した結果、「互いに育成した戦士同士の決闘」による解決方法を見出す。しかしその過程を過ごす内に「一流が戦う美しさ」に魅入られ、烏丸たちに興味を持っていた様子。その信念に従い、ルールを捻じ曲げてまで勝とうとした兄のイカサマを妨害し、兄の死後は約束通り「施設」の全てを破棄した。 剣田 竜男(つるぎだ たつお) 烏丸と鈴音のいた『施設』の主任教官を務めていた。当時は39歳。生徒想いのように見えるがそれはAランクの優等生のみに接する時だけで、それ以外の者が話しかけても適当に冷たく流すなど露骨に態度を変える。その後の消息は不明。 後藤(ごとう) 謎の組織の案内役。ガスマスクにシルクハット、スーツ姿で不特定多数存在する。絹守いわくこの姿のものはみな「後藤」と名乗る。素性がばれたら「ご主人様」に殺されてしまうためだという。
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