誤植の歴史とは? わかりやすく解説

誤植の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 08:01 UTC 版)

誤植」の記事における「誤植の歴史」の解説

「誤書」は写本時代からあったが、誤植の歴史は活版印刷歴史同時に始まったヨハネス・グーテンベルク印刷したグーテンベルク聖書』は西洋ではじめての本格的な活版印刷物とみなされ出版史における不滅金字塔であるが、その中にも多数誤植がある。42行聖書はたびたび紙数都合行数変更しており、組版組み替えなどによる多数混乱生じていた。そのため、この聖書研究では、誤植訂正状況を追う研究一分野をなしている。 洋の東西を問わず王室政府政教分離成されていない国における宗教書まつわる誤植では厳し措置取られることが多くキリスト教聖書絡みのものでも後述するようなものが知られているが、戦前大日本帝国でも、皇室関連記事誤植があると「不敬」として厳しく処罰された。1942年富田常雄作『軍神杉本中佐』で「天皇陛下」を「天皇階下」と誤植した童話春秋社このため出版停止憂き目遭った。その対策として、ある新聞社では「天皇陛下」の四字を一つにまとめた特注活字製作されたという。 誤植形態も、時代技術革新によって変化している。出版物活版印刷中心時代には、版の組立時の似た活字取り違え多かったが、20世紀後半文章執筆ワードプロセッサもしくはワープロソフトなどによるもの主流になってからは、かな・漢字変換の際の誤変換や単漢字辞書検索での選択ミスなどによる、同音異義語似た読み取り違え増加したOCRスキャナによる文書読み取りでは、しばしば形状似た字の読み違え生じる。またその他に文字コード外字領域などが僅かに異な環境文書作成DTP編集別々に行って印刷出したところ、それらの文字別の文字に置き換わってしまう場合、また誤って1バイト文字2バイト文字混用した場合(例: 1240個、appleなど)、同一なければならない文書内のフォントサイズABCDEなど)や種類誤って混用した場合ゴシック明朝体、あるいはMSゴシック平成ゴシックなど)などにも、誤植発生する原因になる。

※この「誤植の歴史」の解説は、「誤植」の解説の一部です。
「誤植の歴史」を含む「誤植」の記事については、「誤植」の概要を参照ください。

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