親水性とは? わかりやすく解説

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しんすい‐せい【親水性】

読み方:しんすいせい

親和性大きいこと。結びつきやすい、溶けやすい、また、物の表面薄く広がるなどの性質を持つこと。⇔疎水性。→光触媒


親水性

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親水性

接触角θe が小さくがなじみ易い性質を親水性という。 逆は撥水性
親水性が高いガラスは、ガラス表面水滴ができにくくなるので、防曇効果ガラス曇って視界遮られることを防ぐ効果)が期待できる自動車フロントガラス車内側の曇り防止応用されている。

※親水性⇔撥水性


親水性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/24 01:01 UTC 版)

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電気陰性度の差により、水分子中の電子は酸素原子側に引き寄せられている。
水分子間における水素結合のモデル。図中のように、水分子同士のδ+とδ-が引き合うことで水素結合する。水と親水性分子間でも同様の水素結合が生じることで、親水性分子は水に溶解する。

親水性(しんすいせい、hydrophile、hydrophilicity)とは、 (H2O) との間に親和性を示す化学種や置換基の物理的特性を指す。その親和性は通常、水素結合に由来する。なお、英語で親水性を意味する hydrophile の語は、ギリシャ語“water” (水)を意味する hydros と、“friendship”(友好)を意味する “φιλια” (philia) に由来する。

概要

親水性は、水との間に水素結合を作ることで、水に溶解しやすいかあるいは水に混ざりやすい性質であり、熱力学的に好ましい(自由エネルギーを減少させる)現象である。また、親水性の分子は水のほかに極性溶媒にも可溶である。 ただし、水に溶解しない場合でも、例えば物質表面が水に濡れやすい(水滴をつくらない、はじかない)場合でも親水性と表現する場合がある。

親水性分子(例えばエタノールなど)あるいは親水性基(例えば脂肪酸におけるカルボン酸残基など)は、その極性により水素結合を形成できることから、や疎水性溶媒よりも水に溶けやすい。 親水性分子はまた、双極子モーメント誘電率から極性分子としても知られる。いくつかの親水性物質は不溶性であり、このような混合物コロイドという。両親媒性物質である石鹸は、親水性の頭部と疎水性の尾部を持つため、極性溶媒と非極性溶媒の双方に溶解する。

経験則

有機化合物の水溶性に関するおおよその経験則として、少なくとも炭素5個当たり電荷を帯びていない1個の親水性基が存在するか、もしくは少なくとも炭素7個あたり電荷を帯びた1個の親水性基が存在するとき、水に対する分子の可溶性が質量パーセント濃度で1%以上となることが知られている[1]

関連項目

脚注

  1. ^ Medical CHEMISTRY Compendium. By Anders Overgaard Pedersen and Henning Nielsen. Aarhus University. 2008

「親水性」の例文・使い方・用例・文例

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