見出しで「誤審」と報道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 06:51 UTC 版)
「日本の高校野球」の記事における「見出しで「誤審」と報道」の解説
倉敷工業対金光大阪(2009年選抜) - 一死三塁の場面で倉敷工業がスクイズを敢行。突っ込んできた三塁走者に触球する際、ミットから球がこぼれ空タッチとなったが球審は正規触球後の落球としてアウトと判定。主将が抗議したが判定は覆らず。この判定に対し、試合を見ていた視聴者から抗議電話が殺到した。しかし試合は倉敷工業が延長12回サヨナラ勝ちし勝敗は左右しなかったが試合時間が長引く原因となった。 花巻東対盛岡大付(2012年選手権岩手大会決勝) -3回表、一死一・二塁の場面で盛岡大付の選手が放った左翼ポール付近の打球を審判が本塁打と判定。花巻東の伝令が「ファウルではないのか」と猛抗議するが、試合は3-5で花巻東が敗退した。この試合は同大会準決勝でアマチュア野球史上初となる最速160km/hを記録した注目右腕・大谷翔平(現ロサンゼルス・エンゼルス)の最後の夏の甲子園出場をかけた試合だったため試合前から注目度が高く、この判定は全国的に知れ渡った。翌日のスポーツ紙は「大谷、誤審に泣く」「花巻東、誤審の前に消える」などと誤審と決めつける見出しを打ち、敗れた花巻東に同情する記事を掲載した。また、この一件に関して、この年の全国選手権大会の閉会式において高野連会長奥島孝康が講評の中で「とりわけ残念なのが、大谷投手を甲子園で見られなかったこと」と述べた。この発言に対し、高野連に「盛岡大付を侮辱し、失礼ではないか」などの批判が寄せられたという。 創志学園対玉野光南(2016年選手権岡山大会決勝)-9回表、一死一塁の場面で創志学園選手の自打球で投手前に転がったゴロを審判はインプレーと判断一度は併殺、試合終了を認めるが、創志学園側の猛抗議により審判が自打球と判定を覆す。試合はその後創志学園が逆転勝利を収め甲子園大会への出場を決めた。創志学園の監督は「相手がゲームセットまで行ってしまっているからかわいそうなことをしてしまった。大人がジャッジをつけてやっていかないといけない。相手(玉野光南)の気持ちを考えるとこれ以上は何もいえない」とコメント。岡山県高野連の審判委員長は「(自打球かどうかの)映像は確認していない。手際が悪かったことは認めます。両チームに対して失礼でした」と謝罪した。
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