西岡による再反論とは? わかりやすく解説

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西岡による再反論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 23:02 UTC 版)

マルコポーロ事件」の記事における「西岡による再反論」の解説

こうした通説立場からの反論に対して西岡は、廃刊事件直後からパソコン通信PC-VAN上で、さらに1997年に『アウシュウィッツ『ガス室』の真実本当悲劇何だったのか?』(日新報道)を出版し再反論している。西岡は『マルコポーロ』の記事部分的に誤り存在したことを認めたうえで、「ドイツユダヤ人絶滅しようとしたとする証拠はない」「ガス室ユダヤ人殺され証拠はない」という主張維持している。 西岡による修正点以下の通りサイクロンBツィクロンB)が青酸ガス遊離し続け時間長時間であることと、サイクロンB毒性の問題混同しサイクロンB毒性が低いかのような記述をしてしまったこと 同じくサイクロンB使用に際してサイクロンB加熱することが必須の操作あるかのような記述をしたこと チクロンBは、青酸ガス遊離します。そして、青酸ガス猛毒です。ですから、そのことだけを考えれば、「チクロンBによる大量殺人」という話は、何も不合理ではないよう思われるかも知れません。しかし、こうしたこうしたことをするのに一体どれだけ時間が必要か、ちょっと定量的考えてみたいのです。今、「定説」側が説明するように、「大量殺人」の目的で、チクロンBを「ガス室」に投げ込んだとしましょう。すると、投げ込まれチクロンBは、先に述べたような原理青酸ガス遊離し始めます。ところが、ここで考えなければならない問題があるのです。それは、そうした青酸ガス遊離どれくらい続くのか、という問題です。即ち、青酸ガス吸収または吸着したパルプ片など(チップ)が「ガス室」に投げ込まれる。そして、その投げ込まれチップから青酸ガス遊離し始める。それは分かります。しかし、それでは、その青酸ガス遊離が完全に終わるまでに、一体どれくらい時間が掛かるのか。それを考えなければなりません。即ち、缶を開けてチクロンB中身パルプ片などのチップ)を出すと、それらのチップ青酸ガス遊離し始めます。それを「ガス室」に投げ込んだのだと「定説」は言うわけですが、ここに重大な問題あります。それは、投げ込まれチップからの青酸ガス遊離終わらない内は、「ガス室内部での青酸ガス遊離は続くということです。従って、その間は、「ガス室」を換気することは無意味ということなりますまた、当然のことながら、その間は、「ガス室」の扉を開けることも、その中から死体搬出することもできません。ですから、その「ガス室」での「大量殺人」に従事する作業員たちは、たとえ「ガス室」の中の人間が全員死んだとしても、「ガス室内部チクロンB青酸ガス遊離し続ける間は、「ガス室」の扉を開けることもできず、その外で待ち続けなければならなかったはずなのです。ところが、戦前チェコプラハ発行されていたチクロンB使用指示書(NI-9912)や、チクロンB製造元発行していた使用説明書を読むと、こう書かれてあるのです。チクロンBから青酸ガス遊離し続け時間(Einwirkungszeit)は、摂氏5度以下の場合32時間加熱すれば遊離早まり、この時間短縮できるが、それでも最低6時間にはなる、と。つまり、気温によって差はありますが、一旦チクロンBを缶から出したら、最低でも6時間は、青酸ガス遊離し続けということです。それどころか、気温低ければ摂氏5度以下の時)、32時間青酸ガス遊離し続け場合もある、ということなのです。ですから、もしそのチクロンBを「ガス室」に投げ込んだら、投げ込まれチクロンBは、5度以下では32時間加熱した場合でも最低6時間は、青酸ガス遊離し続けることになるのです。当然、その間は、たとえ「ガス室内部人々全員死亡したとしても、「ガス室」を換気することも、扉を開けることもできないということなります。その上プラハ発行されていた前述使用指示書(NI-9912)や、チクロンB製造元発行していた使用説明書を読むと、こんなことも書いてあるのです。チクロンB使って倉庫などの害虫駆除行なった場合、その倉庫などの換気どれくらい時間をかけるべきか、という記述があるのですが、それらによると、10時間から20時間換気をしないと安全ではない、というのです。つまり、チクロンB遊離する青酸ガスに、壁などに吸着し易いという物理的性質があるからだと思われます。また、別の資料には、こうした吸着性故に強制換気をしてもあまり変わりがなく、それよりも長時間、自然の通風によって換気した方がよいという記述があるそうですが、この資料は、私自身は未入手読んでいません)いつ、どんな場所でも、このような長時間換気必要だったとは思いませんが、今論じている「ガス室」の場合中空部屋などではなく人間の体でびっしり満たされ空間なのですから、普通の倉庫などよりも換気困難なことは想像するまでもありません。そこで仮に、この数字そのまま適用すると、チクロンBで「ガス室処刑」を行なった場合これだけ時間が掛かることになります前述のように、チクロンB青酸ガス遊離が終わるまでに最短でも6時間、最長32時間。そして、換気10時間から20時間というわけですから、合計して最短16時間、最長52時間。「ガス室」にチクロンB投げ込んで処刑」を開始してから、「ガス室」の換気終了するまでに、これだけ時間が掛かるということです。これが、「民族絶滅」の方法のでしょうか?

※この「西岡による再反論」の解説は、「マルコポーロ事件」の解説の一部です。
「西岡による再反論」を含む「マルコポーロ事件」の記事については、「マルコポーロ事件」の概要を参照ください。

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