行列の編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 08:44 UTC 版)
行列は8つの時代、20の列でそれぞれに時代を再現した衣装や道具を身につけた人々で行われ、最初は明治維新、ついで江戸、安土桃山、室町、吉野、鎌倉、藤原、延暦と時代を遡って続く。参加人数は約2000人、長さは2kmに及び約3時間の行程となる。先頭の名誉奉行は京都府知事、京都市長らが務める。また時代行列の後には祭り本来の主役である神幸列などが続く。 行列前方、明治維新・維新勤王隊列の鼓笛隊は官軍の山国隊で、1895年(明治28年)の第1回から大正時代までは生存していた旧山国隊の隊士とその子弟が行列に参加していたが、遊興による経済的理由及び農耕の収穫期に重なる事から数年に一度、そして不参加となり、1921年(大正10年)からは、第八社の人々によって新たに維新勤王隊が新設された。 つづく徳川城使上洛列は、大礼や年始などの際に親藩または譜代の諸侯が城使として上洛したものを再現したものである。行列の先頭には、槍持、傘持、挟箱などの奴振りがみられ、いわゆる大名行列の体をとっている。 また、明治時代から太平洋戦争終結時まで有力だった南朝を正統とする皇国史観の影響で、南北朝時代の列は「吉野時代」と称されている。かつ南北朝正閏論によって、戦前期には後醍醐天皇に叛き室町幕府を開いた足利尊氏が国賊とみなされていた歴史的経緯などもあり、室町時代の列は長らく行列から除外されていた。しかし桓武天皇1200年記念大祭を機に、2007年(平成19年)より室町時代列が新たに加えられた。
※この「行列の編成」の解説は、「時代祭」の解説の一部です。
「行列の編成」を含む「時代祭」の記事については、「時代祭」の概要を参照ください。
- 行列の編成のページへのリンク