薬効分類とは? わかりやすく解説

医薬品の薬効分類

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 02:27 UTC 版)

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医薬品の薬効分類(いやくひんのやっこうぶんるい)

医薬品はその使用目的により以下の薬効に分類される。一つの薬剤で複数の薬効に分類されるものもある。なお、薬効名の前に付けた番号は、日本標準商品分類番号のうちの薬効分類である。

標榜薬効

薬効は日本標準商品分類番号に従って分類されているものである[1]。医薬品の添付文書の上部に記載されているものは、標榜薬効と呼ばれる[2]。薬効分類として同じ分類だが、この標榜の部分には自由度が許容されており、同じ成分であっても一定した表現にはなっていない[3]

神経系及び感覚器官用医薬品

中枢神経用薬

  • 111全身麻酔
  • 112催眠鎮静剤、抗不安薬
  • 113抗てんかん
  • 114解熱鎮痛消炎剤
  • 115興奮剤、覚せい剤
  • 116抗パーキンソン剤
  • 117精神神経用剤
  • 118総合感冒剤
  • 119その他の中枢神経用剤
  • 190その他の神経系及び感覚器官用医薬品

末梢神経系用剤

  • 121局所麻酔剤
  • 122骨格筋弛緩剤
  • 123自律神経剤
  • 124鎮けい剤
  • 125発汗剤、止汗剤
  • 129その他の末梢神経用剤

感覚器官用薬

  • 131眼科用剤
  • 132耳鼻科用剤
  • 133鎮暈剤
  • 139その他の感覚器官用薬

個々の器官系用医薬品

循環器官用剤

  • 211強心剤
  • 212不整脈用剤
  • 213利尿剤
  • 214血圧降下剤
  • 215血管補強剤
  • 216血管収縮剤
  • 217血管拡張剤
  • 218高脂血症用剤
  • 219その他の循環器官用剤

呼吸器官用薬

  • 221呼吸促進剤
  • 222鎮咳剤
  • 223去たん剤
  • 224鎮咳去たん剤
  • 225気管支拡張剤
  • 226含嗽剤
  • 229その他の呼吸器官用剤

消化器官用薬

  • 231止しゃ剤、整腸剤]
  • 232消化性潰瘍用剤
  • 233健胃消化剤
  • 234制酸剤
  • 235下剤、浣腸剤
  • 236利胆剤
  • 237複合胃腸剤
  • 239その他の消化器官用薬

ホルモン剤(抗ホルモン剤を含む)

  • 241脳下垂体ホルモン製剤
  • 242唾液腺ホルモン剤
  • 243甲状腺、副甲状腺ホルモン剤
  • 244タンパク同化ステロイド剤
  • 245副腎ホルモン剤
  • 246男性ホルモン
  • 247卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
  • 248混合ホルモン剤
  • 249その他のホルモン剤(抗ホルモン剤を含む)

泌尿生殖器官及び肛門用薬

  • 251泌尿器官用剤
  • 252生殖器官用剤(性病予防剤を含む)
  • 253子宮収縮剤
  • 254避妊剤
  • 255痔疾用剤
  • 259その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬

外皮用薬

  • 261外皮用殺菌消毒剤
  • 262創傷保護剤
  • 263化膿性疾患用剤
  • 264鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤
  • 265寄生性皮膚疾患用剤
  • 266皮ふ軟化剤(腐しょく剤を含む。)
  • 267毛髪用剤(発毛剤、脱毛剤、染毛剤、養毛剤)
  • 268浴剤
  • 269その他の外皮用薬

歯科口腔用薬

  • 271歯科用局所麻酔剤
  • 272歯髄失活剤
  • 273歯科用鎮痛鎮静剤(根管及び齲窩消毒剤を含む)
  • 274歯髄乾屍剤(根管充填剤を含む)
  • 275歯髄覆罩剤
  • 276歯科用抗生物質製剤
  • 279その他の歯科口腔用剤

その他の個々の器官系用医薬品

  • 290その他の個々の器官系用医薬品

代謝性医薬品

ビタミン剤

滋養強壮薬

  • 321カルシウム
  • 322無機質製剤
  • 323糖類剤
  • 324有機酸製剤
  • 325タンパクアミノ酸製剤
  • 326臓器製剤
  • 327乳幼児用剤
  • 329その他の滋養強壮剤

血液・体液用薬

  • 331血液代用剤
  • 332止血剤
  • 333血液凝固阻止剤
  • 339その他の血液・体液用薬

人工透析用薬

  • 341人工腎臓透析用剤
  • 342腹膜透析用剤
  • 349その他の人工透析用剤

その他の代謝性医薬品

  • 391肝臓疾患用剤
  • 392解毒剤
  • 393習慣性中毒用剤
  • 394痛風治療剤
  • 395酵素製剤
  • 396糖尿病用剤
  • 397総合代謝性製剤
  • 399他に分類されないその他の代謝性医薬品

組織細胞機能用医薬品

細胞賦活用薬

腫瘍用薬

  • 421アルキル化剤
  • 422代謝拮抗剤
  • 423抗腫瘍性抗生物質製剤
  • 424抗腫瘍性植物成分製剤
  • 429その他の腫瘍用剤

放射性医薬品

アレルギー用薬

  • 441抗ヒスタミン剤
  • 442刺激療法剤
  • 443非特異性免疫原製剤
  • 449その他のアレルギー用剤

生薬及び漢方処方に基づく医薬品

生薬

  • 510生薬

漢方製剤

  • 520漢方製剤

その他の生薬及び漢方処方に基づく医薬品

  • 590その他の生薬及び漢方処方に基づく医薬品

病原生物に対する医薬品

抗生物質製剤

  • 611主としてグラム陽性菌に作用するもの
  • 612主としてグラム陰性菌に作用するもの
  • 613主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの
  • 614主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの
  • 615主としてグラム陽性・陰性菌、リケッチアクラミジアに作用するもの
  • 616主として抗酸菌に作用するもの
  • 617主としてカビに作用するもの
  • 619その他の抗生物質製剤(複合抗生物質製剤を含む)

化学療法剤

  • 621サルファ剤
  • 622抗結核
  • 623抗ハンセン病
  • 624合成抗菌剤
  • 625抗ウイルス剤
  • 629その他の化学療法剤

生物学的製剤

  • 631ワクチン
  • 632毒素及びトキソイド類
  • 633抗毒素及びレプトスピラ血清類
  • 634血液製剤
  • 635生物学的試験用製剤類
  • 636混合生物学的製剤
  • 639その他の生物学的製剤

寄生動物用薬

  • 641抗原虫剤
  • 642駆虫剤
  • 649その他の寄生動物に対する薬

治療を主目的としない医薬品

調剤用薬

  • 711賦形剤
  • 712軟膏基剤
  • 713溶解剤
  • 714矯味、矯臭、着色剤
  • 715乳化剤
  • 719その他の調剤用薬

診断用薬(体外診断用医薬品を除く)

  • 721X線造影剤
  • 722機能検査用試薬
  • 729その他の診断用薬(体外診断用医薬品を除く)

公衆衛生用薬

  • 731防腐剤
  • 732防疫用殺菌消毒剤
  • 733防虫剤
  • 734殺虫剤
  • 735殺そ剤
  • 739その他の公衆衛生用薬

体外診断用医薬品

  • 741一般検査用試薬
  • 742血液検査用試薬
  • 743生化学的検査用試薬
  • 744免疫血清学的検査用試薬
  • 745細菌学的検査用薬
  • 746病理組織検査用薬
  • 747体外診断用放射性医薬品
  • 749その他の体外診断用医薬品

その他の治療を主目的としない医薬品

  • 791絆創膏
  • 799他に分類されない治療を主目的としない医薬品

麻薬

アルカロイド系麻薬(天然麻薬)

  • 811アヘンアルカロイド系麻薬
  • 812コカアルカロイド系製剤
  • 819その他のアルカロイド系麻薬(天然麻薬)

非アルカロイド系麻薬

  • 821合成麻薬

脚注

  1. ^ 中分類87医薬品及び関連製品 第五回改定(pdf)(総務省)
  2. ^ 薬事日報社『最近の新薬2009』薬事日報社、2009年、2009年版、ii。ISBN 978-4-8408-1083-8
  3. ^ “第16回保健医療情報標準化会議議事録”. 経済産業省別館8階825会議室: 厚生労働省. (2010-10-17). https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000014z56.html 

関連項目


薬効分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 15:21 UTC 版)

第二世代抗ヒスタミン薬」の記事における「薬効分類」の解説

多くは、日本標準商品分類番号医薬品の薬効分類における「その他のアレルギー」に分類される。(分類番号:87449)一部薬剤は、「抗ヒスタミン剤」(日本標準商品分類番号:874413)に分類される後者、「抗ヒスタミン剤」は分類上の分類名であり、一般には、抗ヒスタミン作用有するものを総称して抗ヒスタミン薬呼んでいる。なお、後者の「抗ヒスタミン剤」に分類される抗ヒスタミン薬は、第二世代抗ヒスタミン薬には該当しないとする論者もいる[誰?]。

※この「薬効分類」の解説は、「第二世代抗ヒスタミン薬」の解説の一部です。
「薬効分類」を含む「第二世代抗ヒスタミン薬」の記事については、「第二世代抗ヒスタミン薬」の概要を参照ください。

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