草野家住宅とは? わかりやすく解説

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草野家住宅

名称: 草野家住宅
ふりがな くさのけじゅうたく
名称(棟): 主屋
名称(ふりがな): おもや
番号 2553
種別1: 近世以前住宅
国宝重文区分 重要文化財
指定年月日 2009.11.29(平成21.11.29)
員数(数): 1
員数(単位):
代表都道府県 大分県
都道府県 大分県日田市豆田町一二七番
所有者名: 個人
指定基準 (五)流派的又は地方的特色において顕著なもの
管理団体名:
管理団体住所
管理団体指定年月日
構造形式 店舗部、玄関部、仏間部、新座敷部、隠宅部、客間からなる
店舗部 桁行一三・七メートル梁間一四・一メートル一部二階建
    、切妻造南面附属桟瓦
玄関部 桁行一三・五メートル梁間六・〇メートル二階建切妻
    造、西面隠宅附属南面店舗部に接続本瓦葺及び桟瓦
仏間桁行八・九メートル梁間五・九メートル切妻造南面
    粧部屋附属東面店舗部に接続桟瓦
新座敷部 桁行八・八メートル梁間六・三メートル切妻造西面
    湯殿及び便所附属東面客間部に接続桟瓦
隠宅部 桁行六・七メートル梁間五・七メートル切妻造西面
    殿及び便所附属東面玄関部に接続桟瓦
客間桁行九・六メートル梁間三・九メートル二階建寄棟造
    及び切妻造北面茶室附属東面店舗部に接続桟瓦
時代区分 江戸後期
年代 江戸後期
解説文: 草野家住宅は,九州地方北部における居蔵造(いぐらづくり)の発展した形式伝え大型商家建築として重要である。
また,主屋とともに江戸時代建築され土蔵良好に保存されており,価値が高い。
重要文化財のほかの用語一覧
近世以前(住宅):  聚光院茶室  聴秋閣  臨春閣  草野家住宅  菅田庵及び向月亭  表千家祖堂  西園院客殿

草野本家

(草野家住宅 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 03:48 UTC 版)

草野本家

草野本家の主屋
所在地 大分県日田市豆田町11-4
位置 北緯33度19分34.9秒 東経130度56分8.2秒 / 北緯33.326361度 東経130.935611度 / 33.326361; 130.935611座標: 北緯33度19分34.9秒 東経130度56分8.2秒 / 北緯33.326361度 東経130.935611度 / 33.326361; 130.935611
類型 商家
形式・構造 (主屋)木造、居蔵造 、切妻造瓦葺
建築年 享保10年(1725年)頃
文化財 国の重要文化財
所在施設・区域 豆田町
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豆田町の町並み。左側の建物が草野本家。

草野本家(くさのほんけ)は、大分県日田市豆田町にある歴史的建造物(旧商家)である。

概要

草野本家は、幕府直轄領日田の商家町で、居蔵造の屋敷が並ぶ豆田町の南西部、「御幸の辻」と通称するクランク道路の正面に位置する。商標をカクジュウ()と定める旧精蝋店である。屋号は枡屋。傍ら、掛屋として公益に勤めた。現在の当主は開業から20代目である。

日本の雛祭りイベントの発祥の地ともいわれる。

歴史

草野家の祖は、筑後竹井城主草野三郎蔵人永経であるという。その子、永平は筑後国在国司、押領使に任ぜられ、以来1587年家清の代まで耳納山発心城福岡県久留米市草野町)に居城し、草野郷を治めた。

天正14年(1586年)の秀吉の島津氏討伐の際、龍造寺氏勢に参加するも敗退し日田に落ちて帰農し、寛永18年(1641年)豆田魚町に移住。元禄元年(1688年)に現在の場所に精蝋を業として屋敷と店舗を構えたという。

文化財

草野本家の建造物のうち主屋など4棟とその敷地は2009年12月、「草野家住宅(大分県日田市豆田町)」の名称で国の重要文化財に指定された。指定物件は以下のとおりである。

  • 主屋
  • 座敷蔵
  • 北蔵
  • 隠宅蔵
  • 附:家具蔵
  • 附:井戸屋形
  • 土地 1,599.63平方メートル

主屋は居蔵造と呼ばれる塗籠の防火建築で、玄関部、店舗部、隠宅部、客間部、新座敷部、仏間部からなる、複雑な平面をもつ建築である。このうち最も古い部分は仏間部で、江戸時代中期の享保10年(1725年)頃に造られたとも言われており、県内最古の商家である。主屋のその他の部分は安永元年(1772年)の豆田町の大火の後、江戸時代後期から明治時代初期にかけて順次建て増しされたものである。元は敷地の北部が本家、南側が分家であったが、18世紀末に本家が廃絶した後、両方の屋敷が一体化されている。付属建物の中では座敷蔵は瓦に享保16年(1731年)の銘があり、建築年代が明らかである。

なお、草野本家を含む豆田町一帯の10.7ヘクタールは、2004年12月、「日田市豆田町伝統的建造物群保存地区」の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。

参考文献

  • 「新指定の文化財」『月刊文化財』555号、第一法規、2009

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