エチジウムブロミド
分子式: | C21H20N3 Br |
その他の名称: | Ethidium bromide、ホミジウムブロミド、エチジウムブロミド、Homidium bromide、臭化エチジウム、3,8-Diamino-5-ethyl-6-phenylbenzo[c]quinoline-5-ium・bromide、3,8-Diamino-5-ethyl-6-phenylphenanthridinium・bromide |
体系名: | 3,8-ジアミノ-5-エチル-6-フェニルフェナントリジン-5-イウム・ブロミド、3,8-ジアミノ-5-エチル-6-フェニルベンゾ[c]キノリン-5-イウム・ブロミド、3,8-ジアミノ-5-エチル-6-フェニルフェナントリジニウム・ブロミド |
臭化エチジウム
英訳・(英)同義/類義語:ethidium bromide
分子生物学実験でDNAの検出に使われる蛍光試薬。2本鎖DNAの塩基の間に入り(インターカレート)、紫外線照射下で赤色の蛍光を発する。催奇成を持つため取り扱いには注意が必要である。
エチジウムブロミド
臭化エチジウム
臭化エチジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/10 09:52 UTC 版)
臭化エチジウム(しゅうかエチジウム、ethidium bromide)は化学式が C21H20BrN3 と表される有機化合物の塩である。エチジウムブロマイド、エチジウムブロミドともよばれ、EtBr やエチブロと略記されることもある。水にはわずかに溶ける(溶解度 5g/100g)。特にDNAの二本鎖間に挿入されるインターカレーターで、核酸染色剤として分子生物学の分野で頻繁に使われる。紫外線を当てると赤橙色の蛍光を発するが、その強度はDNAに結合することで約20倍になる。獣医学分野では臭化ホミジウム (homidium bromide) と呼ばれトリパノソーマ症の治療薬として用いられている。強い変異原性がある。
- ^ Q. Huang and W. L. Fu (2005). “Comparative analysis of the DNA staining efficiencies of different fluorescent dyes in preparative agarose gel electrophoresis”. Clinical Chemistry and Laboratory Medicine 43: 841-842. doi:10.1515/CCLM.2005.141.
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臭化エチジウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 15:31 UTC 版)
臭化エチジウム (ethidium bromide) はDNAに挿入されて、赤橙色の蛍光を放つ。しかしこれは健康な細胞を染めることはできず、膜の透過性の高い、アポトーシスの最終段階にある細胞を検出するのに使われる。結果的に、臭化エチジウムは細胞群の中のアポトーシスとゲル電気泳動でのDNAの位置を示すマーカーとして使われる。
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