等密度遠心法
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ナビゲーションに移動 検索に移動等密度遠心分離(とうみつどえんしんぶんり、英: isopycnic centrifugation)は、遠心をかけて物質を分離する技術。
溶液中のDNAを遠心分離し、遠心力と分散力によって遠心管中に濃度勾配(すなわち密度勾配)を作り出す。この溶液を使ってDNAを遠心分離すると、DNAの各断片は溶液中で密度の等しい部分にそれぞれ移動する。この現象を利用し、密度の異なるDNAを分離することができる[1][2][3]。
例えばメセルソン-スタールの実験ではまず窒素15を含む培地で培養した大腸菌を窒素14からなる培地で培養し、新たに合成されるDNAがどちらをどれだけ含むものになるかをこの方法で測定し、その結果から半保存的複製が行われていることを証明した。
脚注
関連項目
外部リンク
密度勾配遠心法
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詳細は「等密度遠心法」を参照 生化学では、塩化セシウムなど式量の大きい塩の溶液を試料と混合して超遠心機(後述)にかけることによって、試料の粒子をその重さにしたがって分離する密度勾配遠心法(みつどこうばいえんしんほう)が利用される。これは、溶液に長時間にわたり超遠心を施すことにより生じる密度勾配を利用し、試料中の粒子がその重さに応じて層を成して分離する現象を利用して、高分子の分離や平均分子量を推測する手法である。また、血球細胞の分離の際にもショ糖溶液などを用いて行われる。その際には細胞が損傷を受けないように超遠心機ではなく、通常の遠心機によって分離される。
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