分画遠心法とは? わかりやすく解説

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分画遠心法

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細胞分画法

(分画遠心法 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/03 10:08 UTC 版)

細胞分画法(さいぼうぶんかくほう)は細胞内の構成物質を遠心分離によって分離する手法である。主に分画遠心法(分画遠心分離法)と等密度遠心法(密度勾配遠心法)があるが、細胞分画法という言葉は通常、分画遠心法のことを指すため、ここでは主に分画遠心法について記されている。

種類

なお、核酸タンパク質同士を分離するときは電気泳動を用いる。

分画遠心法

分画遠心法は、分画遠心分離法とも呼ばれる分離の手法である。

手順

  • 組織片をすり棒で上下回転させながらすりつぶす。細胞小器官が浸透圧によって変形・破壊されたり、葉細液中の物質によって分解されたりすることを防ぐため、等張なスクロース溶液などの非電解質の冷却等張液内で行う。なお、このとき組織片を入れるものをホモジェナイザーという。
  • 得られた細胞破片をろ過してホモジェネート(細胞破砕液)を作る。
  • 超遠心機にかける。遠心力を段階的にかけ、沈殿物を順に取り除いていく。
  • それぞれの沈殿物を観察する。

結果

まず沈殿するのはである。なお、不純物である生体膜などの細胞片も沈殿する。次に葉緑体が沈殿する。またほぼ同時にミトコンドリアも沈殿し始める。最後にリボソーム細胞骨格が沈殿する。なお、最後に残った上澄みは可溶性画分という。

参考文献

  • 吉里勝利ほか 『新課程版 スクエア 最新図説生物』 第一学習社 2022年 19頁



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