自動運転装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/19 01:14 UTC 版)
「ロンドン地下鉄1960形電車」の記事における「自動運転装置」の解説
1960形電車は主にセントラル線末端のハイノールト・ループで運用された。1963年にディストリクト線で短期間自動列車運転装置(ATO)の試験が行われた後、列車運行頻度が低いセントラル線ウッドフォード - ハイノールト駅間でヴィクトリア線開業に備えたATOの本格的試験が行われ、1960形電車6編成のうち5編成がアクトン工場で試験用に改造された。運転室側扉はふさがれ、運転室には客室を通って出入りする構造となった。1人乗務に対応するため、制御電動車後部にあった旅客用ドア開閉用のスイッチは運転室に移設された。 先頭台車には信号の受信器が取り付けられた。1本のレールからは信号を常時受信し、この信号が途切れた場合は列車が停止する。もう一方のレールからは必要に応じて速度と停止位置に関する指令を受信する。運転士(driver)は列車操作者(train operator)と改名され、旅客ドアの開閉と発車ボタンの操作を担当することになった。発車ボタンは2つのボタンを同時に押すことで機能する。停止信号での停車と、発車可能な信号が現示された時の再出発も自動で行う。営業列車での自動運転は1964年4月5日に開始されたが、自動運転装置はデータ収集と調整の容易化のため制御電動車客室、運転台後部に置かれた。
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自動運転装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/10 13:59 UTC 版)
「ロンドン地下鉄1992形電車」の記事における「自動運転装置」の解説
セントラル線用1992形はATO(Automatic Train Operation)とATP(Automatic Train Protection)を併設する数少ないロンドン地下鉄車両のひとつで、これらを活用した自動運転が行われている。ATOは実際に列車を運転し、ATPは軌道信号を読み取って運転台に制限速度、信号現示等を表示する。自動運転装置には全自動、半自動、手動の3モードがある。 全自動モードではATOとATPの全機能が使用され、運転士はドア開閉と、出発時に「START」ボタンを押す以外の操作をする必要が無い。 半自動モードではATOの機能は使用されず、運転士はATPの制約のもとで列車を運転する。 1992形の速度計は横軸表示され、現在の車速と目標車速が示される。全自動、半自動モードでは常に目標車速が表示されるが、半自動モードの際はこれに加えて音声でも加速側、減速側のどちらに目標車速が変更されたかが案内される。目標車速を超過した場合、アラームが鳴動するとともに非常ブレーキが作動し、目標速度まで自動的に減速される。運転士が確認ボタンを押すとアラームは停止する。運転手の技量維持のため、日曜日などに区間を限定して半自動モードでの運転が行われている。 手動モードでは最高速度が18km/hに制限され、16km/hで主電動機への電流供給が遮断される。ATOとATPはともに機能せず、運転士は目視で信号現示に従って運転する。このモードはATPまたは信号の故障時、または車庫内で使用される。
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