緑ヶ丘 - 藤の沢 - 簾舞間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 01:54 UTC 版)
「定山渓鉄道線」の記事における「緑ヶ丘 - 藤の沢 - 簾舞間」の解説
緑ヶ丘 - 藤の沢間は、地下鉄真駒内駅から計画されていた地下鉄南北線延長区間の用地として、廃止時に札幌市へ譲渡されていた。現在、地下鉄延長計画は凍結され、延長予定区間の多くは空き地となっている他、道路、歩行者専用道路などに転用されている。 緑ヶ丘停留所の先からは白樺等の樹林に囲まれた道床跡がしばらく続く。鉄道跡を寸断する形の交差点近辺(真駒内南町)はじょうてつバス転回場兼駐車場となっている。交差点からは森林及び歩道となり、石山陸橋下をくぐるトンネルから続く自動車道と歩道とが合流する。 石山陸橋は、旧国道230号(藻南橋方向 - 石山中央方向)と国道453号(真駒内花園方向 - 常盤方向)が合流する地点に、道路が定鉄をオーバークロスする跨線橋として架設されていた。鉄道廃止後もしばらく跨線橋は残存していたが、交差点改良による拡幅でまず跨線橋の西側(石切山側)が埋設され、後に東側も埋設された。その後、改めて旧跨線橋の地点にトンネルが構築されたが、しばらく放置されていた。地下鉄南北線延長計画が凍結され、その後正式に延長中止が決定され、現在、このトンネルは一方通行の一車線自動車道(石山→真駒内方向)として活用されている。このトンネル以南、石切山駅を中心とした南北付近は、車道や生活道路、空き地となっている。 石切山駅の駅舎は、「石山振興会館」としてほぼ当時のまま現存しており、唯一残存している駅舎である。 石切山駅以南の線路跡は道路となっているが、一部は札幌市立石山小学校のグラウンド拡張に転用された。 藤の沢駅は廃線後、バス転回場を経て「藤野東公園」となっている。駅の石切山寄りの区間は公園へ続く遊歩道となっている。公園内には、駅跡であることを示す標柱がある。 十五島公園停留所は痕跡は失われているが、個人住宅地内道路脇に駅跡の標柱がある。 下藤野停留所は初代停留所は含笑寺の裏手にあり、現在は住宅地となっている。移転後の停留所は東野々沢川の西側に位置し、こちらも現在は住宅地となっている。東野々沢川沿いの道路脇に駅跡の標柱が立てられている。 下藤野停留所 - 東簾舞停留所間は豊平川の河岸段丘や段差を利用したことや、地盤の脆弱さから、営業中に度々補修を要した。笹薮や森林に帰っている所も多い。 東簾舞停留所は旧御料橋入口付近にあった。同名のバス停がある。また、当時旅館であった建物が民家として残っている。 東簾舞停留所 - 簾舞駅間の線路跡は道路に転用されている。
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