総合化・ブランド展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 05:08 UTC 版)
こうしたブームは団塊世代の結婚適齢期が過ぎると婚礼家具の売上は減ったことにより、総合インテリア家具製造を模索し、これに府中市が協力した。1985年(昭和60年)市が計画した家具付き市営住宅から研究が始まったものの軌道に乗るにはしばらくかかり、1992年(平成4年)事業が軌道に乗ったとして組合から「府中インターハウジング」が独立しそこで研究開発を引き継いでいる。 2007年(平成19年)組合は府中家具を地域団体商標に日本の家具としては初めて登録、新たにブランドロゴマークを作成したが、これには以下の理由があった。 組合によると、高級家具というブランドイメージから府中家具の名を騙った模倣品・粗悪品が流通していたという。1987年(昭和62年)組合はカンナとノミをモチーフとしたトレードマークを作成、図形商標で商標権を取得し組合加盟企業のみ使用可能としたものの、偽マークで偽装したものが登場するほどだった。それを防止・警告するため。 府中の名の付く町は全国にあるため、府中家具ブランドを高めることによって他の町との差別化および地域活性化に繋がる。 近年はデザイナーと組んで新商品開発を行っている。2010年(平成22年)中小企業庁JAPANブランド育成支援事業、つまり地方のメーカーあるいは商工会などが海外輸出事業に取り組むには限界があるため国がサポートする制度に応募した結果採択される。2011年(平成23年)から3年間「ヨーロッパ進出に向けた府中家具ブランド構築事業」として国内外のデザイナーと組んで新商品を開発、ストックホルム国際見本市(スウェーデン語版)やケルンメッセ、ほかアメリカやアジア市場の展示会に出品している。2015年(平成27年)から「広島の!府中家具プロジェクト」を発足、デザイナーと組んで新たな府中家具の形をアピールしている。
※この「総合化・ブランド展開」の解説は、「府中家具」の解説の一部です。
「総合化・ブランド展開」を含む「府中家具」の記事については、「府中家具」の概要を参照ください。
- 総合化・ブランド展開のページへのリンク