経営権の移転とリストラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 13:55 UTC 版)
「ダイシン百貨店」の記事における「経営権の移転とリストラ」の解説
1998年には本店リニューアルと同時に隣接地に2館の増設を行い、電化製品・住居設備を扱うメディアプラザ、家具を扱う家具館の3館体制となった。また、久が原店の建て替えを行った。しかし、すでに当時はバブル崩壊以後の消費不況の真っ只中であり、先読みの甘かった規模拡大は、程なく経営の屋台骨を揺るがすことになる。100円ショップなどの安売り店の台頭、イトーヨーカドーなどの大型店の出店の影響、ずさんな在庫管理による不良在庫の膨張もあり、2004年には借入金が100億円を越えるなど経営危機が表面化し2006年には創業家の竹内一族は経営から退く。 経営を引き継いだ建築設計事務所出身の西山敷は、負債を一掃するため大森本店を除く都内周辺の姉妹店を全て閉鎖・売却するという荒療治に出る一方で、一時の勢いはなくなっているものの依然として地元周辺の人気は強い(2002年12月14日放送、テレビ東京『出没!アド街ック天国』では、富裕層をターゲットとするカドヤ食品(ダイシンの近隣で営業する高級スーパー)に対して、ダイシンは庶民の味方であると、「大森」の第1位となった)同店のブランド力を生かし、半径500m以内、シェア100%主義をスローガンに掲げ地域密着型百貨店への脱皮を図った 。 本店のリストラは、2004年9月から家電を本店に再度移した上でメディアプラザを家具館、家具館をブック館に再編したのを皮切りに、姉妹店の久が原店を2005年12月に閉店。レストランの廃止、2006年3月にはブック館を廃止して本店5階に移動し2館体制とし、空きとなったブック館は外部テナントを導入し1000円均一ショップ千金ワールドとした。2007年2月には旧メディアプラザである家具館が閉店、最後に残った旧ブック館の千金ワールドも2008年5月25日に閉店し、残ったのは本店のみとなるなど迷走を余儀なくされる。
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