笹川流
名称: | 笹川流 |
ふりがな: | ささがわながれ |
種別: | 名勝 |
種別2: | 天然記念物 |
都道府県: | 新潟県 |
市区町村: | 村上市 |
管理団体: | 新潟県(昭3・2・9) |
指定年月日: | 1927.09.05(昭和2.09.05) |
指定基準: | 名5,名8,地5,地9 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 新潟縣岩船郡下海府村ノ海府浦一帶ヲシ黒雲母花崗岩ヨリ成ル葡萄山脈ノ西翼ヲ成セル海岩竝ニ島嶼岩礁ヲ包括ス寄岩怪礁ハ海岸致ル處ニ點在シ何レモ花崗岩ヨリ成リ一定ノ方向ニ走レル節理ニ沿ヒテ働ケル海蝕作用ノ爲ニ生セルモノニ屬ス 洞窟アリ洞門アリ又岩礁アリ洞門及洞窟中ニハ鍾乳石及石筍ヲ生セル モノアリ又褐鐵華ノ沈澱アリ半花崗岩脈ハ黒雲母花崗岩ヲ節理ニ沿フテ貫通シ其ノ海蝕作用ヨリ免レテ壁状ヲ成シ屹立セルモノアリ其ノ他海岸ノ隆起ヲ示ス段丘アリ夏季ニハ泛舟洞中ニ入ルヲ得ヘシ北日本ニ於ケル海岸ノ勝地トシテ蓋シ白眉トイフヘシ尚海岸ノ隆起、海蝕作用、花崗岩ノ洞窟内ニ於ケル鍾乳石等ノ成生等ハ學術研究上容易ニ他ニ得ヘカラサル資料ナリ S53-12-053[[笹川流]ささがわながれ].txt: 笹川流は、日本海の荒波によって侵食された花崗岩の岬や岩礁が種々の変化に富む奇景をつくりだし、白砂の浜辺もあって美しい風景の地として、また海食海岸として、海岸線約11キロが昭和2年に指定されている。昭和53年11月、この地域のうち集落部分を解除する。 |
笹川流れ
(笹川流 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 00:13 UTC 版)


笹川流れ(ささがわながれ)は、新潟県村上市にある海岸。国の名勝および天然記念物に指定されている地域で(1927年指定「笹川流」)[1]、日本百景にも選定された県下有数の海岸景勝地である。笹川流れの笹川とは集落名(1889年まで存在した「笹川村」、現・村上市笹川)で、この笹川より沖合いの岩場まで潮流が見られたことが名の由来とされる。
概要
『日本地名辞典[2]』によれば、一般に知られる笹川流れは広義での意味であり、狭義ではその中で北半分のみを指すとある。鳥越山から狐崎までの全長11キロメートルで、その間に無数の奇岩、絶壁、洞穴が連続する。眼鏡岩、びょうぶ岩、ニタリ岩、恐竜岩、蓬莱山などの奇勝があり、観光船で探勝できる。
国道345号(日本海夕日ライン)とJR羽越本線が海岸に並行して走っている。JR羽越本線桑川駅と併設されている「道の駅笹川流れ」から日没時には、綺麗な夕日が眺められる。
この笹川流れ海岸付近の羽越本線は、C57やD51などの蒸気機関車が活躍していた1960年代中期からのSLブームの頃からの鉄道写真撮影の名所としても知られ、夏は風光明媚で冬は荒々しい海岸沿いを行く列車を撮影する数多くの鉄道ファンで賑わっている。
一帯は瀬波笹川流れ粟島県立自然公園に含まれる[3]。
ギャラリー
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弁天岩
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笹川流れの夕日
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桑川駅前
交通アクセス
- 公共交通:JR羽越本線桑川駅・今川駅・越後寒川駅付近。車窓からも楽しむことができ、週末を中心に観光列車「海里」(2019年9月までは「きらきらうえつ」)が運行される。平日限定で新潟交通観光バスの路線バスも並行して運行される(詳細は新潟交通観光バス#村上営業所の図を参照)。
- 車:JR村上駅より約30分。同駅にレンタカーあり。
脚注
- ^ “新潟県の文化財一覧(平成31年4月1日現在) p.17”. 新潟県. 2019年10月22日閲覧。
- ^ 浮田典良、中村和郎、高橋伸夫監修『日本地名辞典』笹川流れ」の項 小学館 ISBN 4-09-523111-4
- ^ “瀬波笹川流れ粟島県立自然公園”. 新潟県. 2019年10月22日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 笹川流れ - 村上市
- 笹川流れお散歩マップ - 日本海パークライン
- パンフレット:越後さんぽく笹川流れ - 村上市観光協会
- 笹川流れ観光汽船
- 日本海きらきら観光圏
- 国指定文化財 データベース:笹川流(文化庁)
座標: 北緯38度26分5.0秒 東経139度28分47.0秒 / 北緯38.434722度 東経139.479722度
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