第2年:イタリアとは? わかりやすく解説

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第2年:イタリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:04 UTC 版)

巡礼の年」の記事における「第2年:イタリア」の解説

《第2年:イタリア》(Deuxième année: Italie, S.161)は1838年より作曲開始され1858年出版された(ただし第3曲を除いて1839年にはほぼ完成していたようである)。マリー伴ってイタリア旅し絵画文学など数々芸術触れた印象音楽としてしたためたのである 婚礼 Sposalizio:ホ長調ラファエロの「聖母婚礼」による。終結部フレーズドビュッシーの《アラベスク第1番予感させる。 物思いに沈む人 Il penseroso:嬰ハ短調ミケランジェロ彫刻よる。巡礼の年2年には珍しいほどの大変暗い雰囲気の曲で、後のラヴェルの「絞首台」を思わせるようなオクターヴによる重々しい同音による連打音が印象的である。1866年管弦楽曲3つの葬送頌歌 S.112」の第2曲〈夜〉へと改作サルヴァトール・ローザカンツォネッタ Canzonetta del Salvator Rosa :イ長調伴奏風の部分と、歌の部分ピアノ演奏する形をとる。前曲とは全く対照的な明るく活発で、親しみやすい雰囲気。ここで掲げられているサルヴァトール・ローザの詩は、現在ではボノンチーニ作とされている。 ペトラルカのソネット47番 Sonetto 47 del Petrarca:変ニ長調劇的表現力問われる曲で甘い旋律が続くがその旋律中に情熱秘められている。 ペトラルカのソネット104番 Sonetto 104 del Petrarca:ホ長調劇的要素のある曲で3曲あるペトラルカのソネットの中で最もスケール大きい。劇的表現力要求される。甘いなかに情熱秘めた旋律続き哀愁を伴う。 ペトラルカのソネット123番 Sonetto 123 del Petrarca:変イ長調他2曲に比べる静かな印象のある曲だがやはり静かな中にも情熱こめられている。 第4曲から第6曲までの「ペトラルカのソネット」は、歌曲集ペトラルカの3つのソネット第2稿リスト自身ピアノ編曲したもの。ソネット番号は、ペトラルカ詩集カンツォニエーレイタリア語版)』に収録されているものとは実際には少しずれている。 ダンテを読んでソナタ幻想曲 Après une Lecture du Dante: Fantasia quasi Sonataニ短調-ニ長調他6曲に比べ遥かに規模大きく演奏時間17分に及ぶ大作。《ダンテ・ソナタ》とも呼ばれるリスト中でも演奏が大変難しいことで知られ難曲のひとつでもある。1839年には既に演奏され記録があり、2部からなる神曲への序説〉という題を付けていた時期もある。標題自体ユーゴー詩集内なる声』の中の一篇からとられており、ダンテ『神曲』より「地獄篇」のすさまじ情景幻想的描き出している。「音楽悪魔」の異名を持つ三全音冒頭用いられているが、これはまさに地獄を音で表現したものといえる。

※この「第2年:イタリア」の解説は、「巡礼の年」の解説の一部です。
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