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ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:04 UTC 版)
「巡礼の年」の記事における「ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)」の解説
《ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)》(Venezia e Napoli, S.162)は1861年に出版された。初稿は1840年に作曲された4曲からなる曲集で、そのうち2曲を改訂し1曲追加して1859年に現在の稿が完成した(新しく追加されたのは第2曲)。リストは全3曲を続けて演奏するよう指示している。 ゴンドラの歌 Gondolieraジョヴァンニ・バッティスタ・ペルキーニのカンツォネッタ「小さいゴンドラのブロンド娘 (La biondina in gondoletta) 」による。甘い歌が流れる。演奏上は細かい装飾音の連続が困難。 カンツォーネ Canzoneロッシーニの『オテロ』中のカンツォーネ「これ以上の苦しみはない (Nessun maggior dolore) 」の主題による。 タランテラ Tarantellaタランテラはイタリア・ナポリの舞曲。ギヨーム=ルイ・コットラウ(Guillaume Louis Cottrau)の旋律による。激情的な部分に始まり、中間部は大変美しいカンツォーネとなる。穏やかであるが激情的な部分も含まれているため演奏も難しい。後半は突如強烈なタランテラが爆発する。クライマックスに達するとカデンツァ風のフォルテシモで急速に下降、上昇する強烈なパッセージやfffで奏する強烈な和音連打が続くなどリストらしさがちりばめられた難曲であり名曲。
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