第二話 半分こ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 11:38 UTC 版)
G県内で、体を正中線に沿って真っ二つに切断された女性の右半身と、上半身だけとなった女子高校生の遺体が見つかる。紗希と刹那は最初の事件の被害者である天草知美の家へ向かう。知美の娘である美子は母と2番目の被害者である親友の死を悲しむが、紗希たちは彼女と話しているうちに、美子が双子の姉の摩子と何でも「半分こ」にしているなど、摩子と「同じ」であろうとしていることへの偏執ぶりに狂気を感じる。 科学ルート その後捜査一課が現れ、美子あるいは摩子が事件現場の近くで目撃されたという証言により、美子を任意同行させる。紗希たちは摩子の行方を追う中で、次に狙われるのは美子または摩子の恋人ではないかと推測する。美子に恋人がいることが判明したため、紗希たちが恋人の自宅に向かうと、摩子が恋人を手に掛けようとしているところに出くわす。摩子は逃げ出し、川へと身を投げる。紗希は所轄署に摩子捜索の応援を頼み、刹那とともにG県警に戻るが、そこで美子が犯行を自供したことと、死後1週間ほど経過した、右上半身と心臓がない摩子の遺体が発見されたことを聞かされる。美子によれば、心臓を切り取ったことや、知美と親友を殺したことは摩子を生き返らせるためであり、摩子を殺したのは悪魔であるという。警官たちが摩子の捜索を中止して帰った後、川から顔の左側が知美、右側が摩子の人物が現れる。 オカルトルート 紗希は今回の事件を儀式殺人と考えて捜査を続ける。纐纈によれば、被害者2人の血液が付着したノコギリが見つかり、事件の凶器で間違いないと見られているという。如月は、被害者の左半身と下半身が持ち去られていることや、被害者から検出された毒物が黒魔術に使用されるものであることから、犯人は人間のパーツをつなぎ合わせて蘇らせる儀式を行おうとしていると推測するが、2人分の血液しか付着していないのに凶器が捨てられているのは不自然なことであった。蘇生が目的なら右上半身が足りない、つまりもう1人分の血液が付着していないとおかしいからである。 仮にパーツが揃っていた場合、足りないものは生贄であるという如月の推論を聞いた紗希たちは、美子か摩子が生贄に選ばれる可能性を考え、美子に話を聞くことにする。紗希たちは天草家を訪れるが、そこでは美子の警護を行っていた警官たちがバラバラ死体となっていた。紗希は2階で、黒装束を着て呪文を唱えている美子あるいは摩子と、床に並べられた美子の学校の制服、制服の両隣に並べられている2体の人間の遺体を見つける。遺体は片方が知美と女子高校生をつなぎ合わせたもの、もう片方は心臓のない美子あるいは摩子だった。紗希は儀式を中断させようとするが、黒装束の彼女の咆哮により吹き飛ばされ、意識を失う。 紗希が目覚めると、美子あるいは摩子は制服を着ており、遺体は2体とも消え、美子あるいは摩子の面影のあるミイラが残っていた。あとから現れた纐纈と新美はミイラの方が摩子であるとし、美子を被疑者として連行する。だが翌日、ミイラは美子の方であり、死亡推定時刻は昨晩であることが判明する。留置場で美子あるいは摩子は、一つになれたことを2人で話しているかのように喜ぶ。
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