オカルトルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 11:38 UTC 版)
科捜研所長の如月蜜子によれば、毛髪は5年前に起きた婦女暴行事件の被害者・雨宮冬子のもので、雨宮はその後精神に異常をきたし、入院から3か月後に脱走したという。雨宮の動機を復讐であると考えた紗希たちは、第3・第4の被害者が入院している病院へ向かうが、第4の被害者が窓の外に落ちて死亡する。紗希たちが第4の被害者の病室へ駆けつけると、矢澤が2人の雨宮に追い詰められていた。紗希たちが雨宮に立ち向かうと、部屋に煙幕が充満し、紗希たちは意識を失う。紗希たちは捜査一課の纐纈将臣と新美心太朗に起こされ、矢澤が保護されたことと、「犯人」が逃走したことを聞かされる。新美によれば雨宮は、入院していた病院から逃げた後保護され、もう何年も精神科病院の隔離病棟にいるという。紗希は自分たちが会った雨宮は何者だったのか確かめるため、纐纈たちとともに雨宮の入院している病院へ向かう。紗希たちは先導する纐纈たちの車を雨のせいで見失いつつも病院に辿り着くが、そこはどう見ても廃病院であり、一本道だったにもかかわらず纐纈たちは着いていなかった。紗希と刹那は病院の地下でクローン人間の製造工場を見つけ、その奥で檻に入れられた雨宮に出会う。雨宮が矢澤のストーカーであることが分かったところで、矢澤と武器を持った黒服の男たちが現れる。矢澤は雨宮を殺害するよう黒服たちに命令するが、辺りに無数のトレンチコートの女が現れ、黒服を殺害し始める。黒服と女に刹那が応戦していると、煙幕が充満して紗希は気を失い、気付くと病院へ行く前の時間に戻っていたが、刹那の体には先程の戦いでの傷が残っていた。何が起きたのか確かめるべく2人は病院へ向かうが、道はフェンスによって塞がれていた。また纐纈によれば、入院していた雨宮はすでに自殺しており、矢澤も女の髪で首を括って死んでいたという。
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オカルトルート
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紗希は今回の事件を儀式殺人と考えて捜査を続ける。纐纈によれば、被害者2人の血液が付着したノコギリが見つかり、事件の凶器で間違いないと見られているという。如月は、被害者の左半身と下半身が持ち去られていることや、被害者から検出された毒物が黒魔術に使用されるものであることから、犯人は人間のパーツをつなぎ合わせて蘇らせる儀式を行おうとしていると推測するが、2人分の血液しか付着していないのに凶器が捨てられているのは不自然なことであった。蘇生が目的なら右上半身が足りない、つまりもう1人分の血液が付着していないとおかしいからである。
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ユキの追悼生番組で怪奇現象が起きる中、ラップ音が鳴り響く。ラップ音はユキが起こしているものだった。如月はユキと交信し、その中で玉出とるみが互いに怪奇現象を装ってユキの殺害を自白させようとしていたことが明らかになる。やがてラップ音による交信をまどろっこしいと考えた如月は、ユキをるみの体に降霊させ、直接話させる。ユキによれば、自身の死は機械の操作ミスによる事故死だという。玉出にもるみにも深く愛されていたことを知ったユキは「Last Song」を歌い、消える。一連の出来事はCGを使ったやらせの演出として処理される。
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