競走条件区分にまつわる歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 14:29 UTC 版)
「日本の競馬の競走体系」の記事における「競走条件区分にまつわる歴史」の解説
古馬1800万円以下の廃止 1983年まで古馬1300万円以下(今の3勝クラス)の上に古馬1800万円以下が存在したが、1984年に廃止された。 平場オープンの廃止 1983年まで平場オープンが行われていたが、売上が見込めないという理由で1984年に廃止された。なお、障害競走では今でも平場オープンは存在する。 勝抜制および勝ち得戦の廃止 1988年まではレースに勝って同じクラスに留まる馬(いわゆる「勝って同条件」)は、同一開催回次の開催に限り、同条件の特別しか出走できず、特別を勝って昇級した馬は、同一開催回次の開催に限り、昇級後のクラスでは特別しか出走できなかったが、この制度は1989年に廃止された。勝抜制を廃止したため、以後の条件クラスのレースは全て別定戦(詳しくは「2006年春季開催までの収得賞金の計算方法」の項目参照)で行われることとなった。また、平場勝ちして昇級した馬が同一開催回次の開催に限り、昇級前のクラスの特別戦に2kg増で出走できる「勝ち得戦」があったが、これも1989年に廃止された。 アングロアラブ競走の廃止 1995年までアングロアラブ競走が行われていたが、中央競馬の馬主会がアングロアラブの抽選馬の引き受けを拒否したためアングロアラブ競走は1995年末で廃止された。 障害400万円以下の廃止 障害競走では未勝利戦とオープンのほかに400万円以下という競走条件の競走が存在したが1999年に障害改革においてオープンの出走馬を増やし、活性化を行う目的で400万円以下は廃止された。 降級時期の統一化 2001年夏季開催までは6月の北海道シリーズ(平年の第1回函館もしくは札幌開催)のみ先に降級を適用し、それ以外の開催については7月の第2回新潟開催・第2回小倉開催で降級を適用する運用になっており、開催場によって降級時期が違っていたが、2002年夏季開催以後は6月の北海道シリーズ・第2回福島開催・第3回阪神開催で降級時期が統一された。 未出走戦の廃止 従前は3歳新馬戦終了後に未出走戦が行われていた。未出走戦は出走資格は新馬と同様であるが、賞金は未勝利と同額(新馬戦は未勝利戦よりも賞金額が多い)という競走であった。2002年より2歳新馬戦の開始が早まったことにより、2003年の春季開催より未出走戦は廃止された。 新馬戦の一発勝負化 以前は新馬戦で敗れた競走馬は同じ開催であれば新馬戦に何回でも挑戦できた。いわゆる、通常の「勝ち抜け制」に「負け残り制」を加えたものである。したがって開催の後半になると未出走の馬と既に1回以上出走した馬が混在するようになるため、新馬戦に出走できる回数を増やすために開催の前半に出走するように調教を施したり開催の後半に出走体勢が整った競走馬が出走を控えたりした。その結果、開催1週目と最終週の競走に出走馬が殺到するなど番組編成にも支障をきたすなどの影響もあった。2003年の夏季開催より新馬戦の出走は1回のみに限定された。また2019年から秋季開催における3歳未勝利戦(いわゆる、スーパー未勝利戦)が廃止された。 3歳1000万円以下の廃止 2010年まで5月の第2回東京開催・第2回京都開催~7月の第2回福島開催・第3回阪神開催まで年数レースほど3歳1000万円以下のレースが行われていたが、2011年に廃止された。
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