空母アークロイヤル艦載機との戦い
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「ビスマルク (戦艦)」の記事における「空母アークロイヤル艦載機との戦い」の解説
5月26日14:40 空母アーク・ロイヤルから第1次攻撃隊(ソードフィッシュ雷撃機15機)が発進。しかし、ビスマルクに触接を続けていた味方の軽巡洋艦シェフィールドをビスマルクと誤認して攻撃してしまい、この攻撃は失敗に終わった。 19:00 空母アークロイヤルにおいて、第2次攻撃隊の発進準備が完了。 19:10 空母アークロイヤルからコード少佐を指揮官とする第2次攻撃隊(ソードフィッシュ雷撃機15機)が発進。 20:35 ビスマルクに触接を続けていた軽巡洋艦シェフィールドと第2次攻撃隊が合流。 20:53 第2次攻撃隊が軽巡洋艦シェフィールドの誘導により、ビスマルクを発見。厚い雲のためコード少佐は各小隊単位での攻撃を指示。航空機によるこの日最後の攻撃を開始する。約30分間にわたる戦闘の経過は次のとおり。 ビール中尉機(機体番号:2P)が発射した魚雷がビスマルク左舷中央部に命中。左舷機関区に少量の浸水が発生する。機関区への浸水は防水処置と排水ポンプで阻止された。 フォーセット大尉機(機体番号:2B)かその僚機であるパッティスン中尉機(機体番号:2A)のいずれかが発射したと思われる魚雷がビスマルク右舷後部に命中。魚雷命中の衝撃により、中央のスクリューが跳ね上がって船体に食い込んだ為、操舵装置が損傷し、舵が取舵12度で固定されてしまった。推進機による操舵を行う関係から速度を7ノット以上出せなくなり、航行に致命的な支障を来たすこととなった。 双方の魚雷命中穴からの浸水はその後も次第に拡大した為に、後の英戦艦隊との砲撃までに、ビスマルクはやや左に傾斜した状態となった。ビスマルクの対空砲火により、3機が攻撃を断念した。攻撃を断念した1機であるスォントン中尉機(機体番号:4C)の被弾個所を帰還後に数えたところ175箇所に達していたが、この攻撃におけるイギリス海軍機に被撃墜機はなかった。 21:30 風と折からの激浪に流されたビスマルクは、軽巡洋艦シェフィールドから14,000mの位置に接近したため砲撃を開始。損傷を受けた軽巡洋艦シェフィールドは、触接を離れる。
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