空母エンタープライズ修理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/24 01:00 UTC 版)
「ヴェスタル (給炭艦)」の記事における「空母エンタープライズ修理」の解説
ヴェスタルは10月26日にニューヘブリディーズへ向けて出港したが、途上でニューカレドニアへ目的地を変更され10月31日にヌーメアへ到着した。ヴェスタルの到着はまたとないタイミングであった。なぜならほんの数日前に南太平洋海戦が生起しており、その結果大きな損傷を負った戦艦サウスダコタと空母エンタープライズ(USS Enterprise, CV-6)がヌーメアにいたからである。 エンタープライズの飛行甲板後部には爆弾1発が命中し、30×60フィート(約9.1m×18.3m)の破孔が開いたほか、甲板が約4フィート(約1.2m)の高さに膨れあがっていた。加えて、命中弾は後部エレベータ機械室を浸水させて隔壁を吹き飛ばし、士官室の調度品類を破損させていた。修理が完了する前にエンタープライズは出航を命じられたため、ヴェスタルの士官2名と大勢の修理隊員がエンタープライズに同乗して修理を続け、第三次ソロモン海戦で戦闘に加わるわずか2時間前まで作業を行った。エンタープライズに贈られた殊勲部隊章(英語版)には、エンタープライズの戦線復帰の功によりヴェスタルからの作業隊も含まれた。
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