禅鳳の伝書とは? わかりやすく解説

禅鳳の伝書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 07:11 UTC 版)

金春禅鳳」の記事における「禅鳳の伝書」の解説

著作は、1915年刊行吉田東伍校注禅竹集』に『毛端私珍抄』『反故裏の書』が収録されるなど、比較早くから出版されている。しかし『禅竹集』では特に『反故裏の書』(三)に関して改変多く、現在研究には用いられない。以下、『禅書物写し』を除き表章伊藤正義金春古伝集成』(わんや書店1969年)に収めている。ほかに『禅鳳雑談』は、北川忠彦校訂で『古代中世芸術論集』(日本思想大系岩波書店)に収めている。 『毛端私珍抄』(現存本毛端私珍抄) 『反故裏の書』(一) - (三)いずれも未完著作総合的伝書毛端私珍抄』として執筆進めていたらしく、『反故裏の書』三部がその執筆メモであるが、現存する毛端私珍抄自体はその完成稿ではなく、あくまで第一稿を書き写したものらしい。相互に内容重複が多い。 『元安五音次第』本来は無題の書。永正8年1511年8月奥書がある。前半世阿弥五音曲条々』、禅竹五音次第』『五音十体』『五音三曲集』の所説とほぼ同内容後半は『毛端私珍抄』などと関連する独自の説。当時の謡の流行窺える嫡男氏昭に相伝。 『音曲五音』やはり本来は無題の書と思われる。二種の伝書を合写したもので、前半永正13年1516年12月奥書後半大永8年1528年3月奥書。ともに奈良在住素人弟子であったらしい新屋左衛門五郎という人物当てて書かれたものである。 『囃之事』永正2年1505年)、後に観世座移籍する鼓の名人宮増弥左衛門相伝書状形式で、鼓役者心得を記す。 『禅鳳雑談』『禅申楽談儀』とも。永正9年1512年)から13年にかけての禅芸談聞書話題多岐に及び、当時猿楽実態を知る上で貴重な史料とされる著者は禅弟子思われる右衛門という人物で、天文22年1553年76歳で没したらしい。 『禅書物写し無題一枚書付娘婿観世大夫道見に相伝し、禅の孫である観世宗節書写したものか。

※この「禅鳳の伝書」の解説は、「金春禅鳳」の解説の一部です。
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