神戸市風見鶏の館との関係
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「風見鶏 (テレビドラマ)」の記事における「神戸市風見鶏の館との関係」の解説
神戸市風見鶏の館(旧トーマス住宅、1904年・明治37年竣工)の前には、神戸市によって、ドラマ風見鶏の解説板が設置されている。それによると、「明治時代に国際結婚した松浦ぎん(新井春美)が神戸でパン屋を営む生活を国際色豊かに描いたテレビドラマ」と説明されている。 ドラマでは、ドイツ人パン職人・ハインリッヒ・ブルックマイヤー(蟇目良)と松浦ぎんのなれそめは、1914年(大正3年)に勃発した第一次世界大戦で、日独が青島周辺で戦火を交え、日本によって捕虜とされたドイツ兵(日独戦ドイツ兵捕虜)の一人が、日本国内にあった俘虜収容所を小舟で脱走し、和歌山県太地に打ち上げられたところで、ぎんと偶然出逢った設定になっていた。よって、第一次世界大戦終結後に結婚することになる二人の、「国際結婚」時期は、神戸市のいう「明治時代」ではなく、「大正時代」である。 異人館及び風見鶏の館は、ドラマの主人公たちが建てた家でも、暮らした家でもない。風見鶏の館に実際に暮らしたトーマス家は、明治時代から、横浜と神戸で活躍した貿易商であったが、1914年(大正3年)にたまたま家族全員で、娘の上級学校進学準備を兼ねて休暇でドイツに帰国中に第一次世界大戦が勃発し、日独が戦争状態になったため神戸へ帰れなくなってしまう。一方ドラマでは、その第一次世界大戦中の、パン職人だった元捕虜との恋愛からはじまるため、まず時代設定からして、トーマス家や異人館・風見鶏の館築造とは全く無関係であり、ドラマと異人館はモデル関係にはない。 ドラマでタイトルバックなどに使用された風見鶏は、実写ではなく、スタジオ内のセット上の風見鶏であった。また、スタジオセットでも、異人館の屋根に取り付けられた風見鶏ではなく、日本家屋の屋根に載せられたものであった。風見鶏の形状も、ゲオルグ・デ・ラランデ設計の建物にあった風見鶏とは全く異なるデザインであった。 出典:、および
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