皇帝のイースターエッグとは? わかりやすく解説

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皇帝のイースター・エッグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:10 UTC 版)

インペリアル・イースター・エッグ」の記事における「皇帝のイースター・エッグ」の解説

皇帝の」イースター・エッグとして1885年アレクサンドル3世金細工師ファベルジェに、初め皇后マリアに贈る黄金イースター・エッグを作らせた。皇帝結婚20周年記念に卵型贈り物選んだ背景には皇后から聞いた少女時代思い出があり、デンマーク伯母ヴィルヘルミーネ・マリーが持っていた黄金入れ子の卵は白い卵殻から雌鳥めんどり)が現われ、それを開くとダイヤモンドちりばめた王冠入っていて、さらに中からダイヤモンド指輪出てくるデザインだったという。 マリア皇后贈られ純金製の卵は金の素地エナメル厚塗りした白い「殻」を開くと、つや消し黄金出来た卵黄現われる。それがひとつめの「お楽しみ」(仕掛け) で、かみ合わせ式の留め金バヨネット)を外すとスウェードを貼り巣に見立てた中に色味異なる金を数種類使い分けためんどりの像がすわっていて、めんどり留め金を開くと中からダイアモンド施した小さな帝冠ルビーペンダントヘッド現われたというが、2つとも現存しない。この贈り物は「最初めんどりの卵」と名づけられた。 アレクサンドル3世最初イースター・エッグがたいへん喜ばれたことからピーター・カール・ファベルジェを「皇室御用達金細工師」に任命すると、翌年、もう1つ作らせ、それから毎年黄金の卵は恒例特注品となった。やがて年月とともにデザインがより精巧になっており、皇帝に細かい指示与えられたファベルジェが自由にデザインする許可受けた考えられる。またファベルジェ家の言い伝えによれば一つひとつのエッグに必ず「お楽しみ」という小物入れてあること以外、アレクサンドル3世にさえ、どんな形に仕上がるのか知らせなかったという。 1894年11月1日アレクサンドル3世没する注文主息子ニコライ2世代わり、妻アレクサンドラと母マリア黄金の卵をプレゼントし続けた。製作はまずファベルジェ本人デザイン原案承認すると、加工Michael Perkhin、Henrik Wigström、Erik August Kollinら歴代職人頭が受け持っている。1904年から1905年の間は日露戦争のため、卵は作られなかった。1917年ロシア革命勃発2代ロシア皇帝納めたエッグ50点目に当たる「カレリア白樺」(英語)は、皇帝の手元に届くことはなかった。皇帝納めたうち、現在まで伝わったものはこれをふくめて44点である (2014年発見され1点を含む)。

※この「皇帝のイースター・エッグ」の解説は、「インペリアル・イースター・エッグ」の解説の一部です。
「皇帝のイースター・エッグ」を含む「インペリアル・イースター・エッグ」の記事については、「インペリアル・イースター・エッグ」の概要を参照ください。

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