皇帝の一族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:38 UTC 版)
皇帝 立派な髭を蓄えた偉丈夫で、壬氏の兄。34歳。 豊かな胸の女性を好むことから猫猫からは好色親父と思われているものの、一方で東宮時代に迎えた妃は阿多のみと、現在とは意外な一面も持つ。実際は情に厚い人物で、本来なら後宮から暇を出されても行き場のない妃をそのまま留め置いて保護していたり、上級妃から降ろされた阿多を離宮で面倒みていたりといった処置をしている。名目上は妻である里樹も「母親が幼馴染」ということもあって娘の様に思って気にかけている。 まだ幼児にすぎない東宮よりも、成人している壬氏に皇位を譲りたいと願っている。 鈴麗(リンリー) 皇帝と玉葉妃の娘(公主)。「謎の病」で衰弱したが、猫猫の指摘により一命を取り留め回復する。 父である皇帝にも、祖母である皇太后にも可愛がられて順調に成育中。猫猫も翡翠宮内では毒見以外の仕事として彼女の遊び相手を勤めていることもある。 安氏(アンシ) 先帝の妃であり、現帝の実母。皇弟の母にもあたる。現在は皇太后の地位にあるが、現帝を産んだのは里樹より幼いころだったため、母というより「姉」にしか見えない。現帝の出産時は体が幼かったために分娩できずに胎を裂いており、傷跡が残っている。 現帝の人道的な施策に影響を与えているといわれている。 先帝 現皇帝の父で、物語開始の5年ほど前に崩御している。故人であるため本人の登場はないが、その所業の余殃が作中に現れては言及されている。 兄弟が次々と夭折する中でただひとり生き残った皇子として皇帝位についたが、暗愚であったと評されており時の皇太后たる「女帝」の傀儡であった。 女性の嗜好については幼女趣味で、妙齢の妃には目もくれず幼妃の元ばかりへと通っていたため、現帝の母である皇太后も幼くして現帝を帝王切開で出産することになった。現帝は父への反動として、豊満な女性への嗜好に傾いたとされている。
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