発端となった産経新聞の報道そのものに対する疑問と検証
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:26 UTC 版)
「辻元清美」の記事における「発端となった産経新聞の報道そのものに対する疑問と検証」の解説
産経新聞の報道に多くのジャーナリスト等が疑問を呈した。 (1)について、後に著述家の菅野完が籠池の妻、娘にインタビューした際に、籠池の妻は辻元の塚本幼稚園への侵入を確認せずにメールを書いたと述べた、娘も思い込みだったと認めた。 (2)については、評論家の荻上チキが“辻元が送り込んだ”とされる作業員へのインタビューを敢行。産経報道の翌日の2017年3月29日に、自らが司会を務めるラジオ番組において、作業員が「辻元とまったく接点がない」、「生コン会社で働いていないので生コンの関連組合に入れるはずもない」などの証言を行い、産経記事に基づいて報道したテレビ局に抗議し謝罪があったことを明らかにした。 ジャーナリストの江川紹子は、産経新聞が一連のメールが公開されてから4日後に記事を掲載するまでに、作業員に一切確認取材がされなかったこと、作業員が辻元清美と面識がないという事実が明らかになった後も、記事の訂正がなされていないことを指摘している。 (3)については、辻元のスタッフが検証を行っており、麻生政権時の2009年5月(辻元が国土交通副大臣に就任する以前)、政府が豊中市に対して予算配分をする旨及び金額を内示した趣旨の国会答弁を国土交通省はしている。また、それを裏付ける資料の存在が確認されている。 また、ノンフィクションライターの常井健一は辻元が籠池妻のメール内容を否定する記者会見や法的措置を講じなかった理由について辻元に尋ね、「籠池夫人が、公開を前提としないメールで私の名前を出したこと自体は名誉棄損だとは思っていません。こんなことで民間人が国会議員に記者会見を開かれて噛みつかれたら、そんな社会は気持ち悪いと思う。それより、中身を知りながらメールの公開を決めた人のほうが気になる。私は籠池夫人の内心の自由も守りたいから、あまり騒ぎたくないんだけどな」という回答を得ている。
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