疾風のお娟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:50 UTC 版)
第28部で佐野浅夫が3代目光圀を降板し、第29部で石坂浩二が4代目光圀に起用されたことに伴いキャストがほぼ総入れ替えとなったが、由美かおるだけは疾風のお娟役としてレギュラーに残り、第41部まで出演していた。第42部では初回に出演し、一度は一行の旅に加わることを志願したが、光圀(里見浩太朗)の説得により旅には加わらず、かねてよりお娟に好意を寄せていた翁屋与右衛門(前川清)と結婚し、与右衛門と共に江戸に残ることとなった。なお、その後はお娟の代役として風車の弥七(内藤剛志)と知り合いで忍びの血を引く信州の問屋の娘であり、棒術を得意とする楓(雛形あきこ)が一行に加わり、光圀の警護に当たることとなった。なお2011年12月19日の最終回スペシャル(単発)では久しぶりに姿を見せた。 お娟は伊賀忍でなく風魔一門の山賊に育てられた女風魔の頭領で、せん(清水あすか)・みつ(児玉百合香)・ひで(尾上彩)のくノ一3名を配下とする。第29部ではお銀のイメージを払拭するためか男物の忍装束を身に付ける事や普段から男言葉を使っており、お銀のように色仕掛けを用いた諜報活動をすることも稀であったが視聴者の評判が芳しくなかったためか第30部ではお銀に近い忍装束に戻り、入浴シーンを始めとする色仕掛けを用いた諜報活動の機会も再び増加。配下のせん・みつ・ひでは第30部を最後に登場しなくなり、第31部以降におけるお娟の役回りはお銀時代とほぼ変わらなくなっている。 お銀は悪人から「小娘」呼ばわりされることもあったが、お娟はそのように言われたことは全くなく、年齢設定は第29部で登場した時点で二十代以上であると考えられる。芸妓に扮して諜報活動を行っている際、相手の悪人から「熟れた女」「熟れきった女」などと言われることがあり、その後に「誰が熟女だい」と不機嫌そうに呟くこともあった。また第31部以降からは仲間になったアキ(斉藤晶)・鬼若(照英)に指示を出すなど、かつての弥七が担っていた忍び・裏方役のリーダーとしての立ち位置を受け継いでいる。 第38部(2007年放映)以降では、お銀の頃には余り見られなかった他のゲスト出演者と共に入浴するシーンも増えており、これまでに小沢真珠・磯山さやか・山口あゆみ・安達祐実らが劇中でお娟と共に入浴している。第39部(2008年放映)ではお銀時代からの入浴シーン通算回数が200回に達し「1ドラマシリーズにおける1俳優の入浴シーン放映回数の世界最多記録」としてギネス・ワールド・レコーズに申請する予定であることが発表された。 なお最終回スペシャルの舞台設定は最後の旅(第43部)から数年後となっており、夫である翁屋与右衛門(前川清)は既に亡くなっている。お娟はその跡を継ぎ、高松で商人の女将として過ごしていた。
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