番組の終焉と地井の病死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 05:09 UTC 版)
2012年1月末に地井が緊急入院、心臓疾患の治療に専念するとしてそのまま休養に入った。これにより番組の収録ができなくなり、2月29日放送分より、これまでの放送から厳選・再編集した名場面集を放送するとともに、オープニングコーナーとして「地井さんの絵手紙」を流し、その後に本編に入っていた。なお、木曜日は2月16日以降オープニングトークなどを廃止(木曜日を参照)、また、エンディングでは3月下旬以降、これまで番組終了直前に流していた募集告知を取り止めた。 テレビ朝日は番組の打ち切りについて、2月の時点では否定、4月以降も番組を継続 しながら地井の復帰を待つ方針をとっていた。結局、地井の療養が長期化し、同局は4月6日、地井サイドからの連絡により「5月4日で番組を終了する」ことを発表。早期の現場復帰を望んでいた地井にとっては心残りのまま、また、テレ朝サイドにとっても苦渋の番組終了決断であった。なお、地井は以下のようにコメントを出した。 このたびは皆様にご心配をおかけいたしております。治療に専念すべくお休みさせていただいておりましたが、もうしばらく療養するため「ちい散歩」を終了させていただくことになりました。番組をご覧いただいているみなさまに深くお詫び申し上げます。 長きにわたり「ちい散歩」をご覧いただき、ご声援を頂戴し誠にありがとうございました。 — 「ちい散歩」地井武男 最終回のエンディングにて、地井の直筆による視聴者への手紙(後述)が紹介され、番組は6年1ヶ月1週、1518回 に亘る歴史に幕を下ろした。そして、翌週5月7日より後番組となる『若大将のゆうゆう散歩』が放送開始となった。 同局では地井の回復・復帰を待って、特別番組『ちい散歩スペシャル』として制作・放送することを目指していた。ところが、番組終了から8週間後の6月29日、地井は心不全により死去(享年70)。翌6月30日には追悼番組として『ちい散歩 ありがとう!地井さん 6年間 3,227,000歩の軌跡』が放送された。また7月10日 - 16日の1週間、銀座三越にて、地井が番組で描いた絵手紙563枚 を展示した『ちい散歩 地井さんが描いた563枚の絵手紙展』が開催された。また8月6日には東京・青山葬儀所にて地井の「お別れの会」が開催され、番組共演者(ラッシャー板前、生稲晃子ら) など、延べ2300人が地井に最後の別れをした。地井の遺影は2009年4月13日放送「新宿御苑」編の撮影時に桜をバックに撮影したものを使用。また8月11日には地井の追悼特別番組も放送された。 なお、2012年11月14日に番組特選DVD-BOX『ちい散歩傑作選〜日本の四季を感じて〜』が「テレ朝通販 Ropp!ng」にて限定発売された。 「#番組終了後のエピソード」も参照
※この「番組の終焉と地井の病死」の解説は、「ちい散歩」の解説の一部です。
「番組の終焉と地井の病死」を含む「ちい散歩」の記事については、「ちい散歩」の概要を参照ください。
- 番組の終焉と地井の病死のページへのリンク