甲原松尾山のタチバナ群落
名称: | 甲原松尾山のタチバナ群落 |
ふりがな: | かんばらまつおやまのたちばなぐんらく |
種別: | 天然記念物 |
種別2: | |
都道府県: | 高知県 |
市区町村: | 土佐市 |
管理団体: | 高知市 |
指定年月日: | 2008.03.28(平成20.03.28) |
指定基準: | 植3,植4 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | タチバナは古くから日本人に親しまれ、万葉集では初夏を彩る花として詠まれている。平安京の紫宸殿南庭に植えられた「右近の橘」は著名であり、文化勲章はタチバナの花をモチーフとしてデザインされている。またミカン類の野生種として遺伝資源としても重要である。しかし、野生の生育個体数は少なく、環境省のRDBに挙げられている。 指定予定地は土佐市甲原地区の松尾山東面の小さな尾根上に位置する。ここは石灰岩が露出した急傾斜の岩角地で、ここに約200本のタチバナが生育し、日本最大規模の群落を形成している。このような石灰岩の露岩地帯であるため、生産活動には利用されず、タケや常緑樹などの高木の侵入も少なく、タチバナが生き残ることができた。タチバナは好石灰岩植物ではないが、陽樹で常緑高木等に覆われる衰退するため、このような特殊な立地で生き延びてきたものと考えられた。タチバナの学名は明治中期に牧野富太郎が発表したが、牧野が報告した最初の産地の一つがこの指定地と考えられている。 このように、古くから親しまれたタチバナの最大規模の群落として学術的価値が高く重要である。 |
天然記念物: | 田光のシデコブシ及び湿地植物群落 田原のイチョウ 田港御願の植物群落 甲原松尾山のタチバナ群落 甲斐犬 男女群島 男鹿目潟火山群一ノ目潟 |
松尾山 (土佐市)
(甲原松尾山のタチバナ群落 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 00:25 UTC 版)
松尾山 | |
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画像募集中
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標高 | 268.1 m |
所在地 | ![]() 高知県土佐市 |
位置 | 北緯33度29分36秒 東経133度21分55秒 / 北緯33.49333度 東経133.36528度座標: 北緯33度29分36秒 東経133度21分55秒 / 北緯33.49333度 東経133.36528度 |
松尾山の位置 | |
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松尾山(まつおやま)は、高知県土佐市にある山である。標高268.1m。
地質
- 石灰岩地帯である。
絶滅危惧種
- 絶滅危惧種に指定されている自生のタチバナの群生があり、2008年(平成20年)3月28日に、甲原松尾山のタチバナ群落(かんばらまつおやまのタチバナぐんらく)の指定名称で国の天然記念物に指定されている。
周辺
- この山の南西麓を高知県道53号土佐佐川線が通っている。
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