産褥熱とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 疾患 > 疾患 > 産褥熱の意味・解説 

さんじょく‐ねつ【産×褥熱】

読み方:さんじょくねつ

産褥期に起こる発熱性感染症分娩(ぶんべん)の際に生じた傷に細菌感染して起こる。


産褥

(産褥熱 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 14:29 UTC 版)

産褥(さんじょく、: puerperium)とは、妊娠および分娩によってもたらされた母体や生殖器の変化が、分娩の終了(医学的には分娩第3期、いわゆる後産期終了)から妊娠前の状態に戻るまでの期間のこと[1]


  1. ^ 世界大百科事典 第2版『産褥』
  2. ^ a b 日本大百科全書『産褥』


「産褥」の続きの解説一覧

産褥熱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:11 UTC 版)

ステファン・タルニエ」の記事における「産褥熱」の解説

19世紀大流行した産褥熱で1860年代にはパリ病院出産した女性12人に1人死亡していたのに対し、タルニエがいたパリ医大病院では178人に1人死亡抑えられていた。 タルニエは、1857年発表した論文1858年発表した著書の中で、産褥熱は敗血症を伴う伝染病であり、空気中、つまり肺を介して感染する考えていた。 この論文は、センメルヴェイス・イグナーツ1818 - 1865)の論文比較する偽物である。この論文当時のタルニエが認識してたかどうかは定かではない。センメルヴェイスは、汚れた手を介して直接接触することで伝染することを明らかにして「手洗い」という最初対策提案した医学世界では間違った考えから出発して良い結果得られることがある空気感染を防ぐために、タルニエは感染した母親健康な母親を別々の専門スタッフがいる隔離され病棟入れることを提案した。この対策1870年以降にしか適用されなかったが、無菌操作を行わなくても、出産する女性病院での死亡率が9%から2%減少したルイ・パスツール(1822 - 1895)の発見ジョゼフ・リスター(1827 - 1912)の無菌療法受けて、ポール・バール(1853 - 1945)やジャック・アメデ・ドレリス(1852 - 1938)などの弟子たち実践勧めた医学細菌学は、タルニエの指導の下、産科学講座教育一環として行われており、タルニエの講座には研究室設けられ、ドレリスは1881年から1883年まで初のプレパラート実験室技術者)として活躍した1880年には弟子のドレリスが、出産する女性外性器殺菌液に浸した布を使用する論文発表して死亡率2%から0.3%へとさらに低下した。タルニエはその後塩化水銀ヨウ化水銀などの水銀化合物膣内注射子宮注入行った1890年、彼は自分研究を『L'Antiseptie en Obstétrique』という堂々とした著作にまとめた。批判の声はますます高まり危険なものとなっていった。タルニエは「水銀は最も強力な抗菌剤だが、残念ながら毒性があるので、使用には細心の注意を払わなければならないと書いてついに断念した

※この「産褥熱」の解説は、「ステファン・タルニエ」の解説の一部です。
「産褥熱」を含む「ステファン・タルニエ」の記事については、「ステファン・タルニエ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「産褥熱」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



産褥熱と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「産褥熱」の関連用語

産褥熱のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



産褥熱のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの産褥 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのステファン・タルニエ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS