産業遺産「ハンマーヘッドクレーン」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:17 UTC 版)
「横浜ハンマーヘッド」の記事における「産業遺産「ハンマーヘッドクレーン」」の解説
1914年(大正3年)に建造されたイギリス製の50tジャイアント・カンチレバークレーンで、日本に3基(他は長崎県長崎市および佐世保市に稼働状態で現存)、世界でも17基しか存在しない貴重な産業遺産である。2007年に近代化産業遺産(経済産業省)に認定、さらに2018年には土木学会選奨土木遺産にも認定されている。 関東大震災(1923年)でも倒壊せず、戦後はGHQに接収され使用できない期間(1945年-1956年)もあったが、高度経済成長(1960年代)に入ると再び活躍した。1970年代以降、コンテナ化の進展と共に横浜港の港湾機能はより水深の深い本牧埠頭や大黒埠頭が中心となったため徐々に使用されなくなり、2001年に廃止された。 2010年には国が塗装の塗り替えおよび基礎補強工事を実施しており、耐震性の強化が図られている。 なお、「ハンマーヘッドクレーン」という呼び名はカナヅチに似たその形状(ハンマーヘッド型)に由来している。 ハンマーヘッドパーク整備前 日没後のライトアップ(2019年11月30日) 別の角度より撮影(2019年10月31日) 夕暮れ時(2020年1月20日) 同パーク整備後 ウィキメディア・コモンズには、ハンマーヘッドパークに関連するカテゴリがあります。 パーク内に整備された階段とハンマーヘッドクレーン(2020年9月4日) 当施設からパークまでデッキで接続(2020年9月4日) 客船の寄港時などにイベント広場としても使用される(2020年9月4日) デッキ上に景色を眺められるベンチも設置(2020年9月4日) 階段だけでなくエレベーターも設置されている(2020年9月4日) パーク内からの眺望(2020年9月4日)
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