産業遺産への転換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/05 21:37 UTC 版)
「ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群」の記事における「産業遺産への転換」の解説
1986年の操業停止の後、ノルトライン=ヴェストファーレン州が跡地を購入し、全体を産業遺産として保護の対象とし、用地の整理を開始した。当初予定した整備は1999年に終了し、2001年からは財団を設立して維持にあたっている。そして、2001年12月14日に、ユネスコの世界遺産に登録された。 その後は、世界遺産としての整備が進められ、ルール地方の産業遺産ルートの重点地区とされており、ヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイントにもなっている。整備の一環として、旧ボイラー工場がノーマン・フォスターの設計によって改修され、1997年から州のデザインセンターとして使用されている。また、2006年には、隣接地に、妹島和世と西沢立衛によるユニットである SANAA が設計したデザイン学校のツォルフェアアイン・スクールが完成し、その形から、地元でツォルフェアアイン・クブス(キューブのこと)と呼ばれている。なお、デザイン学校の生徒が予定通り集まらなかったため、建物の大半はまだ利用されていないが、教育施設としての活用が検討されている。 2010年にエッセンが欧州文化首都に選ばれたのは、これらの成果が貢献している。また、同年には、ツォルフェアアイン・スクールを設計した SANAA がプリツカー賞を受賞している。
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