産業都市の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 02:46 UTC 版)
コングスベルグは古い銀山として特に知られ、1623年から1957年までに掘り出した銀鉱石から約1350トンもの銀を産出したと言われる。1770年には4,000人の鉱山労働者が雇われ、町は当時ノルウェー最大の町だったベルゲンの次に人口が多かった(現在の首都オスロよりも人口が多かった)。 鉱山から銀生産が減少した、1807年から7年間続いた戦争、1810年に市西部を焼いた大火など苦難の年月を経て、鉱山は1814年に国防産業とされ政府に欠かせない存在となった。平和な時期に、国防産業は先端技術を駆使して発展し、現在も市の雇用の多くを捻出している。 1987年、国営のKongsberg Vaapenfabrikkは、先端技術を共産圏へ売り渡したとして対共産圏輸出統制委員会に摘発され重大な財政危機に陥った。この結果、会社は部門ごとにばらばらに解体されて一部は民間会社へ売られた。今日では防衛部門のコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペースと海事部門のKongsberg Maritimeを中心とするノルウェーの主要ハイテク産業集団となり、オスロ証券取引所に上場している。 コングスベルグは、ノルウェーのミント硬貨のふるさとで、1686年より続く国営会社が鋳造していたが、2003年にフィンランド=ノルウェーの合弁会社に売却されている。
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