現用の財布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:01 UTC 版)
21世紀初頭の現代では、ビジネス用のシンプルなデザインから、子供向けのアニメなどのキャラクターが印刷されたもの、また変わりものとしては、透明なプラスチック製で中身が見えるものがある。紙幣と硬貨は一緒くたにすると紙幣が傷むためあまり一緒に収められることはない。特に自動販売機発達以降には、傷んだ紙幣が機械で判別しにくく、余りに損傷がひどいと紙幣としては利用できなくなることもあるため、紙幣と硬貨は別々に収める様式が一般的である。 男性の被服には、財布を入れるポケットに、紛失・盗難防止用にボタンが付いていることもある。背広上衣の左内ポケットやズボンの左ポケットである。右利きの人は左のポケットに財布を入れることが多いからである。ただしスリや介抱ドロ(酔って寝ている者を狙う行為)など窃盗被害では真っ先に探られる部分でもあるため、防犯上は簡単に抜き取られないようにしておいたほうが良いものの、厳重にすると財布が取り出しにくくなるだけでもあり、兼ね合いが難しい。 カジュアルな服装ではズボンのポケットに収められることも多く、このズボンのポケットに収まる二つ折り財布とよばれる紙幣を収めた状態で2つに折り畳むタイプも広く利用されている。 このほか、子供向けや高齢者などでは脱落防止にがま口財布に首から下げる紐を取り付けたものや(口金にはそのための環が作られている)、二つ折り財布にベルトなどに取り付ける紐が付いているものも見られる。 ただ、今後は電子マネーの普及などにより、硬貨や紙幣を持ち歩く機会が徐々に減っていくことも予測され、これに伴って財布の形態も変化して行くことも予測できる。スキミングの問題ではカード情報を財布の上から盗まれる懸念から、電磁波を遮断することを謳った製品も登場している。
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