王、長嶋との関係とは? わかりやすく解説

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王、長嶋との関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 14:04 UTC 版)

榎本喜八」の記事における「王、長嶋との関係」の解説

巨人王貞治伸び悩んでいた1962年川上哲治監督巨人コーチとなっていた荒川博に「榎本育てたように王を育ててくれ」と指示した。これに基づき荒川榎本に王への助言頼んだ榎本実際に王の素振り見て「君はスイングの後、右の膝が割れる(開く)からいけない。それだと力のある打球飛ばないよ」とフォーム欠点指摘。王の右足動かないよう思い切り踏みつけながら素振りをさせ、フォーム矯正指導した王貞治榎本について、「4つ上の先輩で、荒川道場では一緒に練習をさせていただいたプロ厳しさ目の当たりにして、すごい世界入った思いました」と振り返っている。 王との練習について、次のような逸話がある。1962年11月荒川博勧めにより、羽賀準一の下で王・広岡達朗須藤豊と共に剣道習ったその際、真剣を使ってを切る練習行い全員失敗したスイング時に無駄な力が入ると力を活かしきれないことを教えるため)。翌週、皆の前で榎本と王のみが再び真剣を使った練習許され、王は一回切ったが、榎本失敗した。その帰り道自身不甲斐なさと王に先を越され焦りから、榎本涙したという。帰宅後、父に頼んでありったけの束を集めさせ、真剣で斬り始めるも上手くいかず、荒川呼び寄せて指導乞い夕方斬ることができた。この際榎本羽賀の言う「無駄な力を使わない振り」を体得し打撃への理解深めたという。 榎本プロ5年目から指導し王貞治本塁打王育てた荒川博は、「榎本真面目だから、首位打者獲得してからも、さらに突き詰めようとした。王もよく練習したが、その突き詰め方は違った。王は運よくホームランになれば喜んだが、榎本ホームランになっても、こう打てばもっとよかった考える。技術的には王よりも榎本のほうが上だった。しかし、榎本極めようとしすぎたのだろう。精神的に大変な状態になった。その点、王は適当にサボることを知っていた。突き詰め先に、ゆとりや遊び生まれた。この点が、世界一ホームラン王になれた王と、そうでなかった榎本違いではないだろうか」と両者の違いについて寸評している。 同い年(ただし、長嶋早生まれ)で同じ背番号「3」の長嶋茂雄に対しては、強い敵対心燃やしていた。榎本は「相撲だったら長嶋勝てる。超満員観衆の前で一度長嶋投げ倒すのが僕の夢でした。一塁にきた長嶋言ってやろうと思いました。“長嶋相撲で勝負しろ”と」と語っている。また千葉茂は、ファンから人気があり派手な選手であった長嶋を「サーカスライオン」、地味な選手であった榎本を「神主」と例えたことがある稲尾和久は、著書において、やり難かった打者として榎本長嶋の名前を挙げている。稲尾相手打者目を見つめて心理状態探ってから投球組み立てていたが、この2人は「何を考えているのか分からなかった」という。稲尾理論では「打者対峙する時、気の強い打者は目を合わせてくる。気の弱い打者は目を合わせて来ない」が、榎本はそのどちらでもなく、「自分の方を見てはいるのだが、目は合わない。目ではなくて額か眉間見られているようで不気味だった」と述べている。一方で長嶋については、日本シリーズ初め対戦した際、じっと長嶋目を見ても何も反応返ってこなかったため、稲尾は「なんと隙だらけ打者なのか。一分の隙もない榎本さんとは大違いだな」と戸惑いつつも得意のスライダー投じた。すると長嶋身体がいきなり反応し打たれたことのないコース打てるはずのない体勢打ち返してきて、長打にされたという。野村克也も、心理読めずにやり難かった打者として榎本長嶋の名前を挙げている。

※この「王、長嶋との関係」の解説は、「榎本喜八」の解説の一部です。
「王、長嶋との関係」を含む「榎本喜八」の記事については、「榎本喜八」の概要を参照ください。

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