猫の駅長
猫の駅長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 11:24 UTC 版)
詳細は「たま (猫の駅長)」を参照 南海電気鉄道時代の貴志駅は有人駅で、駅舎の隣には倉庫が建っていた。しかし、2006年(平成18年)4月1日、貴志川線の和歌山電鐵への移管に伴い、駅は無人化された。 無人化された当時、駅と倉庫の間には地域猫の「たま」達を住まわせる猫小屋が設けられていたのであるが、敷地が紀の川市の公有地に換わったこの機会を捉えて、市から撤去するよう求められた。これを受けて、たま達の“飼い主(地域猫の一応の管理者)”は「猫達を駅の中に住まわせてもらえないか」と和歌山電鐵の小嶋光信社長に願い出たところ、「たまを駅長に就任させる」というアイデアが社長の側から打ち出され、かくして、2007年(平成19年)1月5日、猫の駅長「たま」が誕生した。 たまは、貴志駅の駅長に就任してから、改札台の上に乗ることを好み、改札口を通過する乗降客を“出迎える”という状況が、平日の昼間には多く見られるようになった。 一周年記念日の2008年(平成20年)1月5日には、客招きの功績により、たまは「貴志駅駅長たま」から課長職の「貴志駅スーパー駅長たま」に昇格した。また、これを機に、同年4月20日には出札窓口の跡を利用して、水戸岡鋭治デザインの猫用「駅長室」が設置された。加えて同年に、たまは和歌山県より「和歌山県勲功爵(わかやまでナイト)」の称号を受けた。さらに2014年(平成26年)1月5日には、「スーパー駅長たま」は貴志川線14駅の総駅長職である「ウルトラ駅長」に昇格した。 駅の待合室の壁には、南海時代に走っていた南海1201形電車を地元の幼稚園児が描いた絵画や、地元の小学生が社会科見学として貴志駅や小山商店を訪れたことへの感謝文を各児童が貼ったものが飾られていた。
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