猫の餌としての「ねこまんま」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:06 UTC 版)
「ねこまんま」の記事における「猫の餌としての「ねこまんま」」の解説
ペットの餌代を減らすため、また1970年代頃まではペットフード自体が珍しかっため、日本では人の残飯を「ねこまんま」、「犬飯」の状態にして与えることがある。元来が肉食性のネコを、米など主に植物性の餌で飼育する文化は、世界的にも珍しい。 しかしネコは炭水化物の消化能力が、人間はもとより犬よりもさらに低い。またイヌ、ネコともに腎臓の能力が人間よりも低いため、人間が好む味付けでは塩分過剰となる。人間の残飯を与えることは栄養学的に忌避すべきである。たとえば飯に味噌汁をかけたねこまんまでは、ネコにとって炭水化物・塩分過剰、タンパク質不足・タウリン欠乏症となるし、ネギ類にはイヌ、ネコの赤血球を破壊する物質(硫黄化合物)が含まれているため、与えると重度の貧血をもたらしたり、場合によっては死に至ることもある。このため、ネギそのものやネギ類の抽出物を含むような食品を与えてはならない。特に玉ねぎは要注意である(タマネギ中毒)。現代では所得の相対的向上や、また安価な猫缶や各種のキャットフード、ドッグフードなどが出回るようになったため、残飯をイヌ、ネコに与える家庭は減っている。ただし言葉だけは残っており、キャットフードを「ねこまんま」と呼ぶこともある。
※この「猫の餌としての「ねこまんま」」の解説は、「ねこまんま」の解説の一部です。
「猫の餌としての「ねこまんま」」を含む「ねこまんま」の記事については、「ねこまんま」の概要を参照ください。
- 猫の餌としての「ねこまんま」のページへのリンク