特定の原作がないもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:52 UTC 版)
「メディアミックス」の記事における「特定の原作がないもの」の解説
禁断の黙示録シリーズ ソニー・ビデオソフトウェア・インターナショナル(SVI)から発売されたOVA『クリスタル・トライアングル』を前編に、イマジニアから発売予定だったファミリーコンピュータ用ゲームソフト『聖書(バイブル)1999』を後編としたものであり、当初からこの戦略だった。前者作品は無事に発売されたが、後者作品はディスクシステムからロムカセットに変更した挙句、発売予定日延期を繰り返した末に発売中止となっている。その戦略のため、前者作品のVHSとレーザーディスク版には後者作品の宣伝が入っていたが、後者作品の発売中止後で、自動的に権利を引き継いだ企業のアニプレックスから発売されたDVD-Video版以降は後者作品の宣伝が削除された。 機動警察パトレイバー OVAを皮切りに、漫画連載や小説、映画・ゲーム作品などを並行展開するという当時としては珍しいメディアミックスを展開した先駆的作品。基本設定等は共有しているものの、漫画のアニメ化やアニメの漫画化という関係にはない。 .hack 2002年1月に連載開始した漫画『.hack//黄昏の腕輪伝説』をはじめとして、4月にアニメ『.hack//SIGN』、6月にゲーム『.hack』、10月にライトノベル『.hack//AI buster』と短期間に複数のメディアから立て続けに作品が公開された。Project .hackの名の下で当初からゲームを中心としたメディアミックスを前提に構成されており、2002年以降の第1期、2006年以降の第2期、2010年以降の第3期に大分される。特に第1期においては、異なるメディア間で複雑に絡み合う物語を解き明かすことをセールスポイントとしていた。 Tokyo 7th シスターズ 2014年2月にiOS向けアプリゲームとして配信開始した『Tokyo 7th シスターズ』をプロジェクトの第一弾として、その後、楽曲・ライブ、さらには小説・漫画と他媒体での展開も広げている。2017年にはアニメーションMVを発表する形でアニメーション化プロジェクトも始動した。一番更新頻度が高いアプリゲームを原作とみなすことも可能ではあるが、2017年現在、プロジェクトの原作者が総監督としてメディア展開全てに関わっているため、更新されていくプロジェクトすべてを「原作」と考える方が妥当である。 けものフレンズ 2015年にゲーム配信が最初にスタートし、その後漫画・テレビアニメと他媒体に進出しているが、あくまでゲーム・漫画・テレビアニメは同時に並行して企画が進められたため、ゲームが原作ではなくプロジェクトそのものが原作となっている。 BanG Dream!プロジェクト ブシロードが2015年に発表した漫画及び小説作品を原作に、アニメ、ゲーム、漫画、声優陣が実際に演奏するリアルライブなどを展開している。本作は、ブシロードグループ全体におけるIPの売上高トップとなっており、アプリゲームのユーザー数も国内で1000万人を超えている。原作となった漫画及び小説作品とそれ以降の作品とでは世界観・各種設定が異なるが多くの要素が引き継がれている。原作漫画・小説以降に展開される作品の世界観設定・シナリオはアニメ・ゲーム・漫画のシナリオライター陣が連携し、繋がりのある連動した設定・ストーリーを展開している。
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