烏川用水
![]() 烏川用水(国営公園内) |
![]() |
疏水の概要 |
■疏水の所在 長野県安曇野市 ■所在地域の概要 東西約16キロ、南北6キロ程の横長の扇状地。北アルプス(常念岳・蝶ヶ岳〕などへの登山口として知られる須砂渡周辺は、国営アルプスあづみの公園、県営鳥川渓谷緑地の整備によって、多くの観光客が期待される。1998年には、常念岳の眺め保全で村内初の景観協定を締結した。 ■疏水の概要・特徴 常念岳を源流とする烏川は安曇野市の須砂渡から東方に向かって広い扇状地をつくる。この地域のかんがい用水は、県営烏川渓谷緑地で取水している。かつては、上流から倉田堰、上川五ヶ村堰(堀金村方面)、下川堰(穂高町方面)、牧堰の4カ所で分水し、稲作に使うだけではなく飲み水をはじめとする生活用水として利用されていた。しかし、源流の常念岳が岩山であるため、夏場は水が少なくなるなど、昔から水には苦労をした地域だった。この地域の農業用水施設の近代化が図られたのは、水土里ネット烏川が設立され、県営事業により治水工事が行われた昭和28年から。鳥川頭首工を造成してこれまで4 カ所あった取水口を1つにまとめ、さらに幹線水路の整備と旧堀金村、旧穂高町を流れる支線の12 堰を整備することで受益地への安定した農業用水の供給が出来るようになった。3.OOOm余りある幹線水路の一部は国営アルプスあづみの公園内を通っており、景観水路として入園者に親しまれている。 |
- 烏川用水のページへのリンク