渡鹿用水(渡鹿堰、樋門、大井手開水路等)
![]() 大井手開水路 |
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疏水の概要 |
■疏水の所在 熊本市渡鹿 298ha ■所在地域の概要 熊本県の県庁所在地である熊本市。九州の中核的な都市として人口約67万人を擁する九州第3位の都市であり、熊本城に代表される歴史の町で、緑豊かな水のきれいな街としても知られています。 ■疏水の概要・特徴 渡鹿堰用水路は、九州の名峰、阿蘇山を水源とし、有明海に注ぐ一級河川の白川を水源としています。 その白川に、白川水系で一番大きな渡鹿堰をもうけ、取込口である大井手開水路(2.7㎞)から一の井手(6.2㎞)、二の井手(6.5㎞)、三の井手(6.3㎞〕と3つの開水路(平均幅m,Q=3.5〜2.6m3/s)に分水しながら、築造当時(西暦1600年頃)は熊本平野1,083haを灌概していましたが、都市化による農地の減少により、現在は熊本市南部の水田や花卉等の用水約300haを灌漑しています。 特徴としては、本来の灌漑機能はもちろんのこと、県庁所在地であり歴史と緑豊かで水のきれいな街である熊本市の中心部で、環境や景観に配慮しながら、古くから地域住民に親しみを持たれている疏水であります。例えば、昔のようにホタルが住める環境にしようと、地域住民による「大井手を守る会」が設立される等、市民レベルでの再整備運動が起こり、県や市による環境整備事業も実施されています。また、河川改修の際に、地域住民による勉強会を実施し、生態系に配慮した川づくりをすすめたこともあり、地域住民の憩いの場、水や自然とふれあいの場としての疎水となっています。 |
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固有名詞の分類
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