洛西用水
嵐山一の井堰全景 | 疏水の概要 | |
■疏水の所在 京都市西京区、右京区、向日市、長岡京市に至る 約200ha ■所在地域の概要 京都市西京区嵐山から洛西地方にまたがる幹線延長約20kmのかんがい用水 京都市の西方に位置し、名勝嵐山や天竜寺・大覚寺等の有名寺院があるため、四季を通じて観光客で賑わっている。 ■疏水の概要・特徴 この地域は、5世紀後半に朝鮮の新羅からきた秦氏により、農業を興した地と伝えられ、この頃から堰や用水路がつくられたと言われている。 6世紀の日本は、まだ文化が発達しておらず、秦氏が朝鮮からの土木技術を日本で応用することにより、未開拓地であった嵯峨野の地域に農業を広めた。 鎌倉時代には山城国桂川用水差図として東寺百合文書に載っており、また、江戸時代初期(1606年)には角倉了以が保津川の開削と同時に一の井堰(葛野大堰)の整備をおこなったとされています。 現在の一ノ井堰は昭和26年に京都府により10ヶ所余りの井堰を統合し、築造されたものであり、今も西京区から長岡京市に至る田畑を潤す一方で、その水路は都市雨水の排水路としての機能も果たしている。 観光名所であるだけでなく、地域農業の財産でもある。 |
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