清春芸術村の他の施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 06:25 UTC 版)
「清春白樺美術館」の記事における「清春芸術村の他の施設」の解説
1925年(大正14年)の旧清春小学校の校舎落成の記念として植えられた桜の老木が敷地を囲み、春には桜の名所としても知られており、指定名称清春のサクラ群として1966年(昭和41年)5月30日に山梨県の天然記念物に指定されている。芸術村の中心となる施設、アトリエ「ラ・リューシュ」は、フランスのパリ、モンパルナスのアトリエ、ラ・リューシュ(蜂の巣)を模した物。清春芸術村においても有料の貸しアトリエとして利用することができる施設となっている。 「ルオー礼拝堂」は宗教画家ジョルジュ・ルオーを記念した礼拝堂。ルオーが制作したステンドグラス「ブーケ(花束)」が窓を飾る。祭壇背後の十字架上のキリスト像は、ルオー自身が彩色し毎日祈りを捧げていた実物。次女イザベル・ルオーにより清春芸術村へ寄贈された。 他の施設には、東京都新宿区市谷より移築した、吉田五十八設計による梅原龍三郎のアトリエがあり、傍らには鎌倉の小林秀雄旧宅より桜の木が移植されている。ちなみに鎌倉雪の下の小林秀雄旧宅も吉井画廊が保存、管理していた(現在は茂木健一郎・白洲信哉らが管理)。他に吉井長三の友人の小林勇(清春芸術村建設にも協力した岩波書店元会長)の、鎌倉扇ヶ谷での旧居「冬青庵」を移築した和食処(文人画家でも著名で、冬青は小林の雅号)。藤森照信が設計し、漆喰塗り作業を縄文建築団メンバー(旧:路上観察学会)赤瀬川原平、南伸坊、林丈二らが協力して建設した茶室『徹』(命名は作家の阿川弘之)、美術館に隣接したレストラン『ラ・パレット』、エッフェル塔の螺旋階段の一部などがある。
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