海軍の増強
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 22:21 UTC 版)
海軍戦力の推移年度兵力保有艦艇数1955 2,000 22 1961 5,000 220 1964 8,100 ? 1967 16,300 639 1973 42,000 1,400 1950年代後半、アメリカ海軍による艦船貸与と訓練を受け、ベトナム共和国海軍は近代化と拡張を重ねた。1961年の段階で、ベトナム共和国海軍は23隻の艦船、多数の中型揚陸艦、197隻の小型舟艇、及びおよそ5,000人の人員を擁していた。これは年々拡大する脅威に対しては不十分な戦力と見なされており、1962年から1964年にかけてはより急速な拡大が図られ、訓練施設や修理拠点、各種支援施設などが新たに設立され、通信設備及び環境が一新された他、組織構造及び制度の刷新も行われた。これに伴い船舶数は44隻、人員は8100人まで増加した。 その後も引き続き海軍戦力の増強が行われ、1967年末までに将兵16,300名、艦船65隻、河川戦闘団(River Assault Group, RAG)の舟艇232隻、ジャンク船290隻、その他の舟艇52隻という規模まで拡大が図られた。1968年に入ると、共和国海軍は教育課程の改善及び拡大を優先するようになる。これはアメリカからの支援に頼らずに有能な人員を供給することを期待したものであった。1968年末には援助計画の完了に伴い、貸与されていたアメリカ海軍の物資等がそのまま共和国海軍へ給与された。
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