1887年導入とは? わかりやすく解説

1887年(明治20年)導入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 10:00 UTC 版)

所得税」の記事における「1887年明治20年導入」の解説

当初所得税は、年間所得300円以上のに対して課税した。しかし、個人課税ではなく世帯合算課税で、戸主納税義務者とされた。プロイセン制度参考として所得多寡を5段階区分し、最低1%所得300円以上)から最高3%(3万円以上)の低い税率累進課税方式採用していた。年間300円以上所得のある世帯家長である戸主限って課税の対象したため所得税納税することがいわばステータスシンボルとなり、「富裕税」、あるいは「名誉税」との別名で呼ばれていたという説もある。なお、大部分一般国民所得税課税対象外で、新税の対象とされたのは当時全戸数(戸主総数)の1.5%にあたる12万人対象となり、納税額も国税収入のうちの0.8%程度であった。 この新税導入動機としては、清に対抗して海軍の増強整備急がれたこと、地租酒造税などにかたよった租税負担あり方自由民権運動によって反政府側から批判されたこと、大日本帝国憲法によって設置予定されていた帝国議会衆議院納税額による制限選挙導入されたために大規模土地所有者地租納税義務者以外の資本家に対して選挙権保障し政治参加認めるための環境整備のためなどが挙げられている。3年後1890年明治23年)に行われた日本最初国政選挙である第1回衆議院議員総選挙においては25歳上の男性で直接国税15円以上を納めている者に選挙権付与された。

※この「1887年(明治20年)導入」の解説は、「所得税」の解説の一部です。
「1887年(明治20年)導入」を含む「所得税」の記事については、「所得税」の概要を参照ください。

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